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アレシフェ
アレシフェ()は、スペイン・カナリア諸島州ラス・パルマス県のムニシピオ(基礎自治体)。ランサローテ島にある。熱帯性気候で降雨はまれである。 == 歴史 ==
現在のアレシフェにはグアンチェ族の定住地があったが、の攻撃や降雨の少なさから定住者はまばらであった。現在も、市内にはグアンチェ族が暮らす小さな集落が三箇所ある。先住民たちはかつてアレシフェをElguinaguayraと呼んでいた。 近現代、潮の流れから岩礁や岩だらけの小島で守られているアレシフェは、その地理的位置のため島の主要港となった。アレシフェ港は島内で飛びぬけて優れているとされている。加えて、1730年から6年続いた噴火のために島でワインの生産が始まり、商業的観点および都市計画の上で18世紀終わりから19世紀初頭の数十年間でアレシフェは重要港に成長した。ラス・トゥナスの害虫からとれるコチニール色素、オプンティア、サボテンの輸出が突出するようになった。抽出される赤い染料が、生まれたばかりのイギリスの繊維業で広く用いられたからである。コチニール輸出と重なり、アレシフェは1847年にテギセから島の首都の地位を奪い取った。この後、アレシフェは島の政治的・経済的中心地へ成長していった。ほぼ同時に、1852年のカナリア諸島自由港法の恩恵を受けて、カナリア諸島における国際貿易港となり、取引に対する税務当局の税徴収が行われるようになった。 商業取引の分野から離れると、アレシフェ経済の大部分を占めていたのは漁業であった。アレシフェは、カナリア諸島=西サハラ沿岸で漁業を行う船団の寄港地であった。1975年にモロッコがすると漁業は衰退し始め、缶詰や塩漬けの製造業が主となった。1970年代以降、ランサローテ島の観光地に成長してから、島の行政・商業中心地として、第三次産業を基盤とする都市へ変貌した。過去10年間、アレシフェは島外からの移民流入による人口増加を経験している。移民は主にイベリア半島やコロンビアの出身者である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アレシフェ」の詳細全文を読む
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