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アレトゥーサ : ミニ英和和英辞書
アレトゥーサ[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

アレトゥーサ : ウィキペディア日本語版
アレトゥーサ[ちょうおん]

アレトゥーサ()は、ギリシア神話に登場するニュンペーである。シチリア島シュラクーサイ近くのオルテュギア島にあるアレトゥーサの泉に変じたことで知られる。
長母音を省略してアレトゥサとも表記される。
== 神話 ==
アレトゥーサはもともとはエーリスのニュムペーで、アルテミスに仕えていた。誰もが褒め称える美しい容姿を持っているのに、恋や結婚には関心がなかった。
あるときアレトゥーサは、狩りから帰るとき、疲れを癒そうとアルペイオス河で水浴びをしていた。すると突然、水の中からアレトゥーサを呼ぶ声がした。声の主は河の神アルペイオスで、アレトゥーサの魅力的な肢体に見惚れ、彼女に恋してしまったのだった。アレトゥーサは驚いて向こう岸に上がったが、服は対岸に置いたままだったので、何も着ずにそのまま逃げだした。するとアルペイオスも人の姿になり、アレトゥーサを追いかけた。走り疲れてとうとう追いつかれそうになったアレトゥーサは、捕まる寸前、アルテミスに助けを求めた。途端に、アレトゥーサの美しい肉体はみるみるうちに溶け流れ、地面に薄く広がって、水たまりのようになってしまった。願いを聞き届けたアルテミスが、アレトゥーサの体を水に変えたのだった。アルペイオスは驚き一瞬立ち止まったが、すぐさま水にもどって、アレトゥーサと混ざり合おうとした。するとアルテミスは大地を割って穴を作り、アレトゥーサはその穴に流れ込んで逃げた。地中に流れたアレトゥーサは地下水として海底の下をくぐり、やがてシュラクーサイのオルテュギア島から泉となって湧き出した。こうして純潔を守り通したアレトゥーサは、元の姿には戻らずにその場に溜まり、アレトゥーサの泉になったといわれる〔オウィディウス『変身物語』5巻。〕。
一説によれば、アレトゥーサとアルペイオスは狩人で、アレトゥーサがアルペイオスを拒んでオルテュギア島で泉になった後、アルペイオスも河になった〔パウサニアス、5巻7・2。〕。あるいはアルテミスがオルテュギア島を得たときにニュンペーたちがアルテミスのためにアレトゥーサの泉を湧き出させたともいわれる〔ディオドロス、5巻3・5。〕。
古くからアレトゥーサの泉はエーリスのアルペイオス河と通じていて、アルペイオス河の水が海水と混ざらず、海底を通ってアレトゥーサの泉から湧き出ていると信じられていた。ピンダロスは『ネメアー祝勝歌』でこの伝説をうたったし〔ピンダロス『ネメアー祝勝歌』第1歌1。〕、またウェルギリウスも『牧歌』〔ウェルギリウス『牧歌』第10歌4~5。〕や『アエネーイス』でこの伝説をうたっている〔ウェルギリウス『アエネーイス』3巻692~696。〕。ストラボンはこの伝説について批判的だが〔ストラボン、6巻2・4。〕、パウサニアスはこの伝説が、アレトゥーサとアルペイオスの物語が生まれた要因だとしている〔パウサニアス、5巻7・3。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アレトゥーサ」の詳細全文を読む




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