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アングッタラ・ニカーヤ : ミニ英和和英辞書
アングッタラ・ニカーヤ[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

カー : [かー]
 【名詞】 1. car 2. (n) car
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

アングッタラ・ニカーヤ ( リダイレクト:増支部 ) : ウィキペディア日本語版
増支部[ぞうしぶ]

増支部(ぞうしぶ、, AN, アングッタラ・ニカーヤ)とは、仏教パーリ語経典経蔵を構成する「五部」(, パンチャ・ニカーヤ)の内の、第4番目の「部」(nikāya, ニカーヤ)のこと。
各経典が扱っている論題内容の数(これを「法数」と言う。例えば四諦であれば4、八正道であれば8。)に着目して、その数ごとにまとめた短編経典集であり、その数である支(aṅga)が集(nipata)を重ねるごとに1つ1つ増えていくので、パーリ語で「aṅga(支)-uttara(上/増)」で「Aṅguttara」、漢訳では「増支」と訳される。
漢訳仏典における『阿含経』の内の『増一阿含経』(ぞういつあごんぎょう)に相当するが、パーリ語経典増支部が数千に及ぶ経典が要点だけ書かれる形式なのに対して、漢訳『増一阿含経』は物語を含む長めの経典を含んだ約520経で構成されており、現在ではほとんどその対応関係が失われてしまっている〔原始仏教聖典資料による釈尊伝の研究 - 中央学術研究所〕。
ちなみに、『増一阿含経』の原題は「Ekottara Āgama」(エーコーッタラ・アーガマ)で、こちらは1つ1つ増えていくことを表現した「eka(一)-uttara(増)」という語から来ているので、「増一阿含」と漢訳される。どちらも意味するところは同じである。
==構成==
増支部の構成は以下の通り〔WEB南伝大蔵経目録 pp.9-11〕。
*1. 一集(Ekaka-nipāta, エーカカ・ニパータ) --- 20の「品」(vagga)、計611経(項目)から成る。
*2. 二集(Duka-nipāta, ドゥカ・ニパータ) --- 15の「品」(vagga)と4つの「略品」(peyyāla)、計246経(項目)から成る。
*3. 三集(Tika-nipāta, ティカ・ニパータ) --- 16の「品」(vagga)と2つの「略品」(peyyāla)、計184経(項目)から成る。
*4. 四集(Catukka-nipāta, チャトゥッカ・ニパータ) --- 27の「品」(vagga)と1つの「略品」(peyyāla)、計783経(項目)から成る。
*5. 五集(Pañcaka-nipāta, パンチャカ・ニパータ) --- 26の「品」(vagga)と3つの「略品」(peyyāla)、計1151経(項目)から成る。
*6. 六集(Chakka-nipāta, チャッカ・ニパータ) --- 12の「品」(vagga)と1つの「略品」(peyyāla)、計649経(項目)から成る。
*7. 七集(Sattaka-nipāta, サッタカ・ニパータ) --- 10の「品」(vagga)と1つの「略品」(peyyāla)、計1132経(項目)から成る。
*8. 八集(Aṭṭhakādi-nipāta, アッタカーディ・ニパータ) --- 10の「品」(vagga)と1つの「略品」(peyyāla)、計626経(項目)から成る。
*9. 九集(Navaka-nipāta, ナヴァカ・ニパータ) --- 9の「品」(vagga)と1つの「略品」(peyyāla)、計432経(項目)から成る。
*10. 十集(Dasaka-nipāta, ダサカ・ニパータ) --- 22の「品」(vagga)と1つの「略品」(peyyāla)、計746経(項目)から成る。
*11. 十一集(Ekādasaka-nipāta, エーカーダサカ・ニパータ) --- 3つの「品」(vagga)と1つの「略品」(peyyāla)、計671経(項目)から成る。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「増支部」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Anguttara Nikaya 」があります。




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