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アンザック級フリゲート(Anzac class frigate)は、オーストラリア海軍とニュージーランド海軍が使用する汎用フリゲート。ドイツのMEKO型フリゲートの設計を採用しており、オーストラリア海軍向けに8隻、ニュージーランド海軍向けに2隻が建造された。 == 来歴 == アンザック級フリゲートは、1980年代中盤にオーストラリア海軍がリバー級護衛駆逐艦およびパース級駆逐艦の更新を狙って進めていたNSC (New Surface Combatant) 計画に由来する。〔Jones, in ''The Royal Australian Navy'', p. 244〕 艦の大きさとしては、リバー級護衛駆逐艦より小さい1,200トンから、パース級駆逐艦よりも大きい5,000トンまでが考慮されていた。しかし、オーストラリア海軍はフォークランド紛争での戦訓から、対艦ミサイル防御能力とダメージコントロール能力を重視したため、排水量は3,600トンと決定された。また、オーストラリアにはこの大きさの戦闘艦を一から設計する能力はないものと信じられていたことから、船体の設計は海外のものを採用し、これにオーストラリア海軍の運用要求に基づいて自国で開発した戦闘システムを導入することも決定された。主任務は排他的経済水域 (EEZ) の警備とされ、1986年末には各社に対して開発要求が告知され、これに対して19の提案がなされた。 また、この時期、ニュージーランドも、自国海軍のリアンダー級フリゲートの代替として、オーストラリア海軍のNSC計画艦と同様の艦の調達を計画していた。第一次世界大戦のオーストラリア・ニュージーランド軍団以来、オーストラリアとニュージーランドはANZACと呼ばれる緊密な防衛協力体制を構築しており、この関係のもとで両者の新戦闘艦導入計画は合流することとなり、1987年3月には覚書を交わし、ANZAC軍団にちなんで「ANZAC計画」と命名された。 1987年8月には、ANZAC計画のコストは35億豪ドルに上昇しており、また、候補としては、ドイツが提案したMEKO 200型フリゲート、オランダが提案したカレル・ドールマン級フリゲート、イギリスが提案した23型フリゲートの小型化版の3つに絞られていた。このうち、23型改については1987年11月に脱落した。残る2つは、性能的にはほぼ同等であったが、コスト面のメリットが評価されてMEKO 200型が選定されることとなり、1989年8月14日、オーストラリアの社が建造するMEKO 200型フリゲートがアンザック級フリゲートとして建造されることが発表された。原設計はドイツのブローム・ウント・フォス(B+V)社、主契約社はオーストラリアのテニックス社であり、73%のワークシェアをオーストラリアとニュージーランドで分け合っている。建造数は、オーストラリア向けが8隻、ニュージーランド向けが2隻から4隻ほどとされたが、結局、ニュージーランドは2隻のみを建造するにとどまった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アンザック級フリゲート」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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