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アンダルシア州()は、スペインを構成する自治州の一つである。 スペイン南部に位置し、北はエストレマドゥーラ州とカスティーリャ=ラ・マンチャ州、東はムルシア州、そして西はポルトガルと接し、南は地中海・ジブラルタル海峡・大西洋がある。州都は、セビリア。自治州政府はフンタ・デ・アンダルシーア(Junta de Andalucía)。近年はアンダルシーアという表記も見られる〔Andalucíaという語のアクセントは後ろから2番目の音節のcíにアクセントがある。cíaはiの上にアクセント記号があるので、ciとaは別々の音節となり、iとaは母音接続になり、二重母音とはならない。近年の以下のような書物ではアンダルシーアの表記が採用されている:立石博高編『スペイン・ポルトガル史』(新版世界各国史16)、2000年、山川出版社、ISBN 4634414600;関哲行・立石博高・中塚次郎編『スペイン史1・2』(世界歴史大系)、2008年、山川出版社、ISBN 9784634462045、ISBN 9784634462052;原誠他編『クラウン西和辞典』、2005年、三省堂、ISBN 4385122016;寺崎英樹『スペイン語史』、2011年、大学書林、ISBN 9784475016254。〕。 気候は典型的な地中海性気候で、夏はまばゆい太陽が輝き暑い。雨はあまり降らない。 == 歴史 == グアダルキビール川の河口にあった都市タルテッソスは、紀元前1000年にまでさかのぼる。この都市は強大なタルテッソス文明を築き、聖書では「タルシシュ(Tarshish)」の名前で知られている。紀元前2世紀、古代ローマに支配され、属州ヒスパニア・バエティカが置かれた。 5世紀になると一時期ゲルマン系のヴァンダル族がこの地を支配し、「Vandalicia(ヴァンダル人の国)」が「アンダルシア」の語源となった〔前掲『スペイン・ポルトガルを知る事典』、26頁〕。 西ゴート王国による支配のあと、711年にウマイヤ朝に征服され、アラビア語でアル=アンダルスと呼ばれるようになった。後ウマイヤ朝が都を置いたコルドバは、西方イスラムの経済文化の中心地として繁栄した。アンダルシアの文化は、8世紀にわたるイスラム支配の影響を色濃く残している。 13世紀にはレコンキスタによってキリスト教諸国による征服が進み、グラナダを都とするナスル朝だけが最後のイスラム王朝として200年間生き残った。1492年にはグラナダが陥落し、スペイン王国に統一された。 16世紀から17世紀にかけて、セビリアはアメリカ州にあるスペインの植民地への出発地となったため、現在中南米で話されているスペイン語にはアンダルシーア方言と共通の特徴が多くみられる。 アンダルシアは先史時代からローマ時代、イスラム時代を通じてイベリア半島の先進地域であった。しかし、レコンキスタの過程で大土地所有制が広がり、新大陸との貿易で繁栄したセビリアを除き、スペインでも貧しい地方の一つとなった。20世紀の自治州成立後は、観光業の発展とともに、政府やEUからの援助金、高速鉄道AVEの開業、セビリア万博の開催などによりてこ入れが図られている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アンダルシア州」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Andalusia 」があります。 スポンサード リンク
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