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アンチフェミニズム ( リダイレクト:反フェミニズム ) : ウィキペディア日本語版
反フェミニズム[はんふぇみにずむ]

反フェミニズム(はんフェミニズム)またはアンチ・フェミニズム (anti feminism) とは、フェミニズムに反対する思想運動のこと。反フェミニズム論者のことを、アンチ・フェミニストという。バックラッシュもほぼ同義。「反ジェンダー」と呼ぶこともある。「ポスト・フェミニズム」や「ジェンダー研究」などと称するもののうち、一部のフェミニズムそのものを希釈化する思想や運動を含む意味で用いられることもある(出典:『フェミニズム理論辞典』明石書店)。
== 概要 ==
フェミニズムフェミニストへの批判は過去から現在まで根強く続いている。ただし、フェミニズムは、近年、リベラル・フェミニズムと、ラディカル・フェミニズムとが対立している。フェミニズムの思想は多様であり、一本の思想と考えることはできない。フェミニズム自体が多義的な概念であるために、「フェミニスト」と一括りにして批判しても、一括りにすべき実体が無いという皮肉な事態を招いている〔上野千鶴子小倉千加子『ザ・フェミニズム』 筑摩書房・ちくま文庫〕。フェミニズムやフェミニストが「男女平等の実現」という基本概念が共通している〔と言われる。
反フェミニズムを主張する立場として旧来の伝統主義の立場からの反対と、女性差別是正の措置としての導入された女性優遇を自由主義平等主義の立場から批判するものがある。
伝統主義に基づく批判としてはラディカル・フェミニズムとは男女の役割分担を否定する思想であり、家族の解体を促進させ、男女が敵対する社会を到来させるものである。それゆえにラディカル・フェミニズムへ反対する。男女共同参画社会基本法の廃棄を目指す「美しい日本をつくる会」などが典型例である。ラディカル・フェミニズム側は、こういった主張の背景にあるのは、固定的な性別役割分担社会でそれなりのメリットを享受していた男女がラディカル・フェミニズムに抱く不安感である、と言う。
また宗教団体や政治団体が自前のメディアを通じて、彼らの考える性別役割分担論とリベラル・フェミニズムへの反論を信者や支持者に広めている場合もある。たとえば統一教会系の世界日報男女共同参画社会基本法の抜本的見直しを唱えているし、自由民主党は公式サイトでジェンダーフリー教育の〔過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査 〕。また、新生佛教教団の関連会社の発行紙である日本時事評論では、男女共同参画や選択的夫婦別姓制度の反対など国粋主義・反ジェンダー主義的な主張をしている〔(ファイル破損)〕。2002年(平成14年)6月、山口県宇部市において男女共同参画推進条例案が制定される際、この条例に圧力をかけて内容を変更させたのは新生佛教教団系の日本時事評論社であると言われている。また、神社本庁も、神道の性別役割分担論とリベラル・フェミニズムへの反論を行っており、神道政治連盟を通じ政治家への影響力も持っている。
性別役割分担論とは別に「フェミニズムは男性を差別するための思想である」とする主張もある。これによれば、電鉄会社が女性専用車両を設け、デパートの女性トイレを男性トイレより広くするのはフェミニズムに加担した民間企業による男性差別であるとして批判する〔『男と女の戦争―反フェミニズム入門』千葉展正〕。これについては男性差別も参照のこと。同様の主張は、インターネット上にもしばしば現れ、ラディカル・フェミニズムを指してナチズムと同一視するフェミナチという呼び方で揶揄する者もいる。
またイヴァン・イリッチのように、「今よりももっと多くの女性が「男並み」を目指して賃金労働を始めると、女性たちの境遇はもっと悪くなる」(イリイチ『ジェンダー』岩波書店)という指摘もされている。これには多くのフェミニストが反発した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「反フェミニズム」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Antifeminism 」があります。




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