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触角銀河〔沼澤茂美・脇屋奈々代『星座の事典』ナツメ社 2007年。ISBN 978-4-8163-4364-3〕 (しょっかくぎんが、''Antennae Galaxies'' 、NGC 4038/NGC 4039、Caldwell 60/61)は、からす座にある銀河の対である。NGC4038及びNGC4039という二つの銀河が衝突しており、互いに潮汐力を及ぼし合うことで2本の長い腕状の構造が伸びているのが特徴である。日本語ではアンテナ銀河〔宇宙事典全キーワード AstroArts〕、リングテール銀河〔『星百科大事典 改訂版』地人書館 R.バーナムJr.著。615頁。ISBN 4-8052-0266-1〕とも呼ばれる。この二つの銀河は共に1785年にウィリアム・ハーシェルによって発見された。 == 解説 == 触角銀河は銀河衝突の途中の過程にある相互作用銀河の典型例である。NGC4038銀河群と呼ばれる銀河群に属し、この二つの銀河以外に5個の銀河がこの銀河群に属している。触角銀河という名前は、二つの銀河が衝突した結果、恒星・星間ガス・星間塵からなる2本の長いテイルが銀河本体から伸びて昆虫の触角のような外観を呈していることに由来する。二つの銀河の中心核は合体して一つの大きな銀河になる途上にある。一般に、ほとんどの銀河はその寿命の間に少なくとも一度はこの触角銀河のような大きな衝突を経験すると考えられている。我々の銀河系も将来アンドロメダ銀河と衝突すると考えられており、その際にはこの銀河と同様に大規模な変形を受けるものと推定される。2004年にはNGC4038の中で超新星 SN 2004gt が観測された。 触角銀河の内部では、銀河衝突による衝撃波で星間ガスが強く圧縮されるため、星形成が活発に起こっている。そのため、大量に生まれた若い大質量の恒星によって銀河全体が青い色を帯びている。また、これらの大質量星から放射される紫外線によって数多くのHII領域が形成されており、可視光の画像では鮮やかな赤色の星雲として写る。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「触角銀河」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Antennae Galaxies 」があります。 スポンサード リンク
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