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アークエンジェル (''Archangel'') は、『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の宇宙戦艦。アークエンジェル級のネームシップ。本項では、同級2番艦ドミニオンについても記述する。 == アークエンジェル == 大西洋連邦軍所属の強襲機動特装艦。オーブ軍イズモ級宇宙戦艦をタイプシップとして、オーブの軍事企業モルゲンレーテ社と共同で開発された。ザフト軍が保有するMSの有効性を認め、それに対抗するべく開発されたG兵器と共にその運用母艦として、オーブの資源衛星ヘリオポリスのドックで極秘裏に建造が行われた。「ローエングリン」に代表される強力な火器群やラミネート装甲の使用、変換率80%の太陽光発電装置、大気圏突入時に艦底部を気化性のジェルで覆うことで艦体の温度上昇を防ぎ、大気圏突入能力を保有する。さらには大気圏内の飛行も可能で、艦中央下部の翼や艦尾エンジン保持部が水中翼として機能し、水上を航行できるなど実験艦的な要素も強い。また、操艦機構もオートメーション化が図られており、少人数での運航が可能となっている。 大西洋連邦とモルゲンレーテ社の最新技術が多数盛り込まれているので他艦に比べて複雑な機構が多く、航行に関わる人員が増えたため、メインブリッジとCIC(戦闘指揮所)にブリッジを分割する構造を採用している。CICでは索敵や火器管制、MSやMAの管制を専門的に扱っており、航行管理を司っているメインブリッジでは補えない部分をカバーしている。これにより指揮管制が円滑に行われるようになり、艦の性能を最大限に引き出せるようになっている。改修後の『DESTINY』時には、ほとんどの席のコンソールから大半の操作が可能となっており、CICの需要が少なくなるほど極端に少ない人員での運行が可能になっている。 宇宙戦艦を基本としている為、気密性が高い構造のため宇宙空間でも運用できる。『SEED』時は単体での大気圏離脱能力を持っておらず、マスドライバーでの打ち上げも出来なかった為、陽電子破城砲のローエングリンとイズモ級のオプション装備であるプラズマブースターを装備することでポジトロニック・インターファライアンス(陽電子への干渉)を起こし、マスドライバーを使用せずに大気圏離脱を可能としている。改修後の『DESTINY』時にはバラストタンクの増設により潜水能力も追加され、ビーム兵器が使用できない水中での攻撃力を補うために魚雷発射管も増設された。また、オプション装備無しでの大気圏離脱が可能となっている。 艦内の壁にはベルトコンベアに似た移動設備があり、宇宙空間を航行中はそこへ手を乗せて艦内を移動できる。搭乗員用として、2段式ベッドが2つある小さめの部屋や普通のベッドが2つある部屋が存在する。『DESTINY』時には潜行・潜伏など閉鎖空間に長時間滞在する必要があったため、娯楽施設として共同浴場「天使湯」が新設され、食堂もきつねうどんなどの新しく美味しいメニューが備わるなど(『SEED』時にはあまり美味しくないメニューしかなかった)、戦闘とは関係ない点でもさまざまな改良が施された。 1番艦「アークエンジェル」の外装は白と赤が基調に塗装されている。略称は「AA」。艦名のアークエンジェルは、天使の階級である「大天使」に由来する。アークエンジェルの特徴である艦首両舷から前方に突き出した脚部状のMSハッチから、ザフト軍には「足つき」と呼ばれた。 優秀な戦果を挙げただけでなく三隻同盟の所属艦として活躍したことからも、地球連合軍やザフト軍へ与えた影響は大きかった模様。地球連合軍では2番艦「ドミニオン」が建造されたほか、『DESTINY』時には後継艦と思われる「ガーティ・ルー級」が開発されている。また、ザフト軍でもセカンド・シリーズ運用艦として外見や機能面に大きく影響を受けた「ミネルバ」が建造されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アークエンジェル (ガンダムシリーズ)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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