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オロンテス川(Orontes)、またはアラビア語でアシ川(アースィー川、نهر العاصي 、Nahr al-ʿĀsī、Nahr al-Asi、ナハル・アル=アースィー)、トルコ語でアシ川(アスィ川、Asi Nehri)は、レバノンに発し、シリアとトルコを流れる河川である。 古代オリエントでは主要な川の一つであり、ドラコ川(Draco)、ティフォン川(Typhon)、アクシオス川(Axius)とも呼ばれた。アクシオスは地元の呼び名であり、これが後にアラビア語の「アシ」(‘Asi)へと変化したとされる。「アシ」は「逆らう」の意味であり、アラブ人はこの名の由来を、「流れの激しさ」や「メッカとは逆の方向へ流れるから」とも説明してきた。 == オロンテス川の流域 == オロンテス川はレバノン山脈とアンチレバノン山脈の間にある谷間・ベッカー高原の東側にあるラブウェ(Labweh)の泉に発する。泉の近くには南へ流れるリタニ川の水源の泉もある。オロンテス川は北へ、地中海岸と並行して、落差600mの岩の多い渓谷を流れシリアに入る。渓谷を出たところがホムス西郊のダム湖・ホムス湖である。ホムスのダムは現存する世界最古のダムとされ、紀元前1300年頃に建設されたと推定されており修繕を重ねて現在に至っている。川の西の山上には十字軍の要塞クラック・デ・シュヴァリエが建っている。 ホムスから先は谷間は大きく広がり、ハマー付近の穀倉地帯に入る。その下流は広い牧草地で、古代都市アパメアとラリッサの遺跡がある。オロンテス川中流の広い谷間はジスル・アル=ハディド(Jisr al-Hadid)の岩山で終わり、川は大きく西へ曲がりながらトルコ領のハタイ県に入り、アンタキヤ付近の平野を流れる。 トルコ領内で、アフリン川(Afrin)とカラ・ス川(Kara Su)という二つの大きな支流が北から注ぐ。かつてのアンティオキア湖(現在は人工の水路ナハル・アル=コウシト Nahr al-Kowsit で排水されている)の位置を過ぎ、現代のアンタキヤ(古代のアンティオキア)の町の北を周って南西方向の渓谷に入り、15km程の間に50m下るという急流を下って小さな港町サマンダー(Samandağ、古代のセレウキア・ピエリア)の南で地中海に注いでいる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オロンテス川」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Orontes River 」があります。 スポンサード リンク
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