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アーネスト・イン・ラブ : ミニ英和和英辞書
アーネスト・イン・ラブ[らぶ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ラブ : [らぶ]
 【名詞】 1. (abbr) lab 2. laboratory 3. love 4. (n) (abbr) lab/laboratory/love

アーネスト・イン・ラブ ( リダイレクト:真面目が肝心#日本での舞台 ) : ウィキペディア日本語版
真面目が肝心[まじめがかんじん]
真面目が肝心』(まじめがかんじん、The Importance of Being Earnest)は、W・S・ギルバートの喜劇『婚約』の影響下に〔Feingold, Michael, "Engaging the Past" (最後の段落に、「ワイルドはこの断片からアイデアを拝借した」とある)〕、オスカー・ワイルドによって執筆された、3幕あるいは版によっては4幕から構成される風習喜劇である。真面目が肝心1895年2月14日に、ロンドンセントジェームズ劇場で最初に公演された。
『真面目が肝心』の舞台はヴィクトリア朝イギリスであり、基本となるユーモアの源は主要人物ジョン(ジャック)の架空の弟アーネスト (Ernest) 〔もちろん、「真面目な」の意味なのだが、宮崎かすみ『オスカー・ワイルド』(中公新書2013年)によれば、「同性愛」の同義語っであるUrningと音が似ていることから「同性愛」の隠語だったという。「バンベリー」Bunburyもbunには「尻」の意味があり、「尻を埋める」と取れることから「ソドミーの隠語でもあった。この作品には他にも同性愛を仄めかす表現が目白押しだという。 〕の上に設けられている。ジョンの姓ワージングは、ワイルドがこの戯曲を執筆していた頃に住んでいた町の名に由来する。
執筆当時ワイルドの劇作家としての成功は頂点を極めており、ワイルドによる何らかの新作が熱望されていた。当時の観衆は常に作品の枝葉にこだわり、新たな筋書きと登場人物による復讐の物語を追い求めていた。ワイルドはこの風潮に抗って、『ランシング夫人 (Lady Lancing)』の仮題でこの戯曲を執筆した。主要人物たちの名前や物語の発端として海辺の町を使用することは、ワイルドの4作の社会劇すべてに見られる特徴である。
==あらすじ==
裕福なロンドン子のアルジャーノンは、田舎に住んでおり頻繁に体調を崩すバンベリーという名の友人を持っているふりをしている。気のすすまない社会的義務から逃れたいか、あるいは単に週末をゆっくり過ごしたい時に、アルジャーノンはいつもこの「病弱な友達」への表向きの訪問を行っていた。このようにして、責任を逃れてロンドンを離れる完璧な口実を得ることにより、アルジャーノンは敬虔かつ献身的な人物を装うことができた。アルジャーノンはこの習慣を「バンベリーする (Bunburying)」と名付けている。
アルジャーノンの実生活における親友は田舎に住んでいるが、頻繁にロンドンを訪問している。この友人の名はアーネストである――とアルジャーノンは信じていた。アーネストが銀の煙草入れをアルジャーノンの部屋に置き忘れた時に、アルジャーノンは煙草入れの中に「小さなセシリーより最高の愛を込めて、親愛なるジャックおじさまへ」という文句が刻まれているのを発見する。これにより、アーネストはロンドンを訪れるために彼もまたアルジャーノンの愉しみと同様な「バンベリーをしている」ことを、やむなく明らかにする。
アーネストの田舎での本名はジャック・ワージングであり、ロンドンに住むアーネストという名のだらしない弟を持っているふりをしている。真面目なジャックがロンドンにやってくると、放蕩者のアーネストの名前と振る舞いを装うのであった。ジャックは田舎では彼の被後見人であるセシリーのために、謹厳な紳士を装っている。
ジャック自身はアルジャーノンの従姉妹であるグウェンドレンとの結婚を望んでいるが、彼はいくつかの問題に出くわす。一番目は、グウェンドレンがジャックを愛しているのは、ジャックの名が、グウェンドレンにとって世界で最も美しい名である「アーネスト」だと、グウェンドレンが思い込んでいるからに過ぎないように見えることである。二番目は、グウェンドレンの母親が口やかましいブラックネル夫人だということである。鉄道駅で取り違えられた手提げ鞄から発見された孤児であるというジャックの身の上を知らされて、ブラックネル夫人は戦慄する。ブラックネル夫人の表現によれば「手荷物預かり所に嫁いで、小包の縁者になる」ことなど、娘の結婚として釣り合わぬというのが、彼女の見解であった。
ジャックからセシリーの話を聞いたアルジャーノンは、セシリーに会ってみようと心に決める。アルジャーノンはジャックの謎めいた弟である「アーネスト」のふりをして、田舎のジャックの屋敷を訪問する事を思い付く。不運にも、ジャックはこれ以上「バンベリーする」ことを放棄することに決め、アーネストは非業の死を迎えたと身内に告げていた。
住人にとっては死人である筈のアーネストのふりをしたアルジャーノンが田舎を訪問し、喪服姿のジャックが現れることにより、一連の滑稽な誤解が巻き起こる。アルジャーノンは田舎でジャックの被後見人セシリーと出会う。セシリーは一度も会った事のないジャックの架空の弟アーネストに、密かに想いを寄せていた。そこへブラックネル夫人が到着し、ジャックがブラックネル夫人の甥であるという事実が明らかになる。かつてブラックネル夫人の妹の許で働いていたセシリーの家庭教師プリズム女史により、手提げ鞄の中のジャックは駅に置き去られたのであった。こうしてジャックはアルジャーノンの実の兄となる。更にジャックの本名がアーネストであると明かされる。この典型的な「デウス・エクス・マキナ」的解決により、戯曲の最後でアーネスト/ジャックはグウェンドレンと結婚し、アルジャーノンはセシリーと結婚することが提案される。この戯曲には多くの巷間に知られたワイルド流の機智が含まれている。数々の機智に富んだ警句を発するアルジャーノンは、多くの読者と研究者により、ワイルド自身の分身であると見なされている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「真面目が肝心」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 The Importance of Being Earnest 」があります。




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