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アビラ()は、スペインの都市。カスティーリャ・イ・レオン州アビラ県の県都である。首都マドリードからは直線距離で西北西に約87kmの位置にある。「城壁と聖人の町」の別称で知られる〔増田「地理」『スペイン』、66-67頁〕。 町の名前の語源は、ローマ帝国時代に「白い小部屋(Alba cella)」と呼ばれていたワインセラーの名前が転訛した〔蟻川明男『世界遺産地名語源辞典』(古今書院, 2007年12月)、99頁〕、あるいは「イベロ人の地」に由来する〔辻原康夫『世界地名情報事典』(東京書籍, 2003年1月)、25頁〕と考えられている。 == 歴史 == ギリシア神話の英雄ヘラクレスによって町が建設された伝承が存在する〔。 紀元前6世紀から紀元前5世紀にかけてはベトン族が居住し、彼らの手による石像が残る〔志風「アビラ旧市街と市壁外の教会」『スペイン文化事典』、734-735頁〕。ローマ帝国の植民都市アベラが町の起源であり、使徒ペトロの弟子による布教活動が行われた〔渡部「アビラ」『スペイン・ポルトガルを知る事典』、11頁〕。714年にイスラム教徒の占領下に置かれるが、1085年にカスティーリャ=レオン王アルフォンソ6世によって奪還される。アルフォンソ6世によって町が奪還された後、アルフォンソ6世の娘婿ラモン・デ・ボルゴーニャの命令によって市街地を取り囲む城壁が建設された。 16世紀に聖テレサらの修道院改革の中心地となり、「聖者たちのアビラ」の別称で呼ばれた〔。聖テレサの活動により、町はカトリック信仰の拠点として知られるようになる〔『ユネスコ世界遺産 10(南ヨーロッパ)』、88-89頁〕。同時代に起きたコムネロスの反乱では、町はスペイン王カルロス1世に敵対する立場についた。 17世紀初めに町に住むモリスコ(カトリックに改宗したイスラム教徒)が追放された後、経済活動が衰退した〔〔日高達太郎「アビラ」『世界地名大事典』1巻(朝倉書店, 1973年)、36頁〕。1807年に大学が廃止されると、町の衰退は決定的になった〔『ユネスコ世界遺産 10(南ヨーロッパ)』、88頁〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アビラ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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