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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana) ・ 幻 : [まぼろし] 【名詞】 1. phantom 2. vision 3. illusion 4. dream ・ 完 : [かん] 【名詞】 1. The End (book, film, etc.) 2. Finis ・ 完全試合 : [かんぜんじあい] (n) perfect game ・ 全 : [ぜん] 1. (n,pref) all 2. whole 3. entire 4. complete 5. overall 6. pan ・ 試合 : [しあい] 1. (n,vs) match 2. game 3. bout 4. contest ・ 合 : [ごう] 【名詞】 1. go (approx. 0.18l or 0.33m)
この項目では、6月2日に開催された野球のメジャーリーグベースボール(MLB)公式戦・全14試合のうち〔"Standings and Games on Wednesday, June 2, 2010 ," ''Baseball-Reference.com''. 2011年5月15日閲覧。〕、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトのコメリカ・パークで行われたデトロイト・タイガース対クリーブランド・インディアンスの一戦について述べる。 この試合では、タイガースの先発投手アーマンド・ガララーガが9回二死まで1人の走者も出さない投球を続けていたが、27人目の打者を一塁ゴロに打ち取ったはずが塁審ジム・ジョイスの誤審により内野安打とされ、MLB史上21人目の完全試合を逃した。抗議せずに判定を受け入れ、試合後にはジョイスを気遣うなど気品ある態度を示したガララーガと、自らのミスを正直に認めて謝罪したジョイスは、ともに賞賛を集めた〔李啓充 「Lee's Baseball Collumn "LAST INNING" “幻の完全試合”今昔物語」 『月刊スラッガー』2010年8月号、日本スポーツ企画出版社、2010年、雑誌15509-8、90頁。〕。またこの件によって、このときは本塁打に関わる判定でのみ適用されることになっていたビデオ判定について、対象とするプレイを広げるべきではないかといった議論が起こった〔Alan Schwarz, "Replay Gets Another Look After a Gaffe Seen by All ," ''NYTimes.com'', June 3, 2010. 2011年5月15日閲覧。〕。 には、ガララーガとジョイスがこの試合についての共著 "Nobody's Perfect: Two Men, One Call, and a Game for Baseball History" (ISBN 978-0802113887)を出版した。これにより両者はビジネスパートナーになったとみなされ、同年からジョイスはガララーガが所属する球団の試合に出場することが不可能になった〔特定の選手の存在によって審判が出場を制限されるというのは異例で、他には投手のランディ・ウルフが登板する試合では彼の兄で審判員のジムは球審ができないというものがあるくらいである。なおジムは、この "幻の完全試合" では二塁塁審を務めている。〕〔Amy K. Nelson, "Jim Joyce kept from umpiring D-backs ," ''ESPN.com'', June 1, 2011. 2011年6月24日閲覧。〕。 == この試合に至るまで == === 完全試合 === MLBにおいて完全試合は、からまでの134年間で計18回記録されていた。単純計算すれば、およそ7年半に1試合という割合になる。から2009年までの30年間に限れば計9回達成されており、頻度が高まってはいるが、それでも滅多に起こることではない〔芝山幹郎 「D・ブレイデンと完全試合後の人生。~20世紀以降MLB17人目の偉業~ 」 『Number Web』、2010年5月25日。2011年5月15日閲覧。〕。ところが2010年になって、5月9日にダラス・ブレイデン(オークランド・アスレチックス)が、同月29日にはロイ・ハラデイ(フィラデルフィア・フィリーズ)が、それぞれ完全試合を達成。1年に2度達成されたのは以来130年ぶりのことであり、もし年内に3度目があれば史上初の出来事となる状況だった〔年間3度の完全試合はこの2年後のに、フィリップ・ハンバーとマット・ケイン、そしてフェリックス・ヘルナンデスがそれぞれ達成したことで記録された。3人目となったヘルナンデスはガララーガと同じベネズエラ出身で、同国出身選手による完全試合達成は史上初だった。〕。 タイガースはのアメリカンリーグ発足と同時に球団創設し、2010年で110年目に入っていたが、この時点ではノーヒットノーランこそ6回達成しているものの〔"DETROIT TIGERS ," ''Baseball Almanac''. 2011年5月15日閲覧。〕、完全試合はまだ出ていなかった。タイガースの投手では過去、8月5日にトミー・ブリッジスが、4月15日にミルト・ウィルコックスが、それぞれ9回二死まで完全に抑えていながら27人目の打者に安打を浴びて完全試合を逃している〔Mason Levinson, "Near Perfection Puts Galarraga in One of Baseball's Most Exclusive Clubs ," ''Bloomberg'', June 4, 2010. 2011年5月15日閲覧。〕。なおフィクションの世界では、の映画『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』でケビン・コスナー演じるビリー・チャペルが完全試合を達成した〔Jason Beck / MLB.com, "Galarraga rewards Tigers' faith in him / Sharper slider leads right-hander to brink of history ," ''tigers.com'', June 3, 2010. 2011年5月15日閲覧。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アーマンド・ガララーガの幻の完全試合」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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