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イ400 ( リダイレクト:伊四百型潜水艦 ) : ウィキペディア日本語版 | 伊四百型潜水艦[せんとくがた]
伊四百型潜水艦〔昭和18年12月22日付 海軍内令 第2776号。四〇〇ではない。〕(いよんひゃくがたせんすいかん)は、太平洋戦争中の大日本帝国海軍の潜水艦の艦級。別名潜特型(せんとくがた)とも呼ばれる。なお、本型の計画縮小の補填として、巡潜甲型を改造した伊十三型潜水艦があり外形が似ている。 == 概要 == 3機の特殊攻撃機『晴嵐』が搭載可能であり、潜水空母(せんすいくうぼ)とも俗称される。第二次世界大戦中に就航した潜水艦の中で最大であり、通常動力型潜水艦としては、2012年に竣工した中国海軍の(水上排水量3,797t、水中排水量6,628t)に抜かれるまでは世界最大であった。全長はアメリカ海軍のガトー級を27メートル上回る。理論的には、地球を1周半航行可能という長大な航続距離を誇り〔幻の巨大潜水艦 伊400 日本海軍 極秘プロジェクトの真実 第216回 歴史秘話ヒストリア NHKオンデマンド 〕、日本の内地から地球上のどこへでも任意に攻撃を行い、そのまま日本へ帰投可能であった。大柄な船体(排水量3,350tは軽巡洋艦夕張と比較してなお大きい)を持つが水中性能は良好であった。急速潜航に要する時間は1分である。 同型艦3隻が就航したが、いずれも具体的な戦果をあげる前に終戦を迎え、連合国は日本の降伏までその存在を知らなかった〔伊400発見:さらに未発見の潜水艦も ナショナルジオグラフィック 2013年12月5日〕。終戦直後にアメリカ軍が接収する際、その大きさにアメリカ軍士官が驚愕したという逸話が残っている。アメリカ軍による調査の後、自軍で使用することも検討していたが〔、ソビエトからの見聞の要請があった直後、ハワイ沖で魚雷によって海没処分となった。ソ連への情報漏洩を恐れたとされる〔ドキュメンタリー番組『陸海空!ミリタリー』シリーズ『日本軍の極秘潜水艦』(ナショナル・ジオグラフィック)〕。処分後、その詳しい位置は記録されていなかったが、アメリカの調査家による10年来の海底調査により〔、2005年3月に伊四百一が、2013年8月に伊四百が、2015年8月に伊四百二〔五島列島沖に眠る旧日本海軍の潜水艦群 〕が海底から発見された。 によれば、伊四百型潜水艦はそれまで対艦兵器としか見なされていなかった潜水艦の用途を一変させ、第二次大戦後の潜水艦の設計・運用姿勢に大きな影響を与えた結果、核の時代の弾道ミサイル発射能力を持った米軍潜水艦に行き着いたという〔旧日本軍の巨大潜水艦を発見、ハワイ沖 CNN.jp 2013年12月4日〕。実際、戦後に米軍が浮上後の潜水艦からパルスジェットミサイルの発射実験を行った潜水艦が酷似した形をしていた〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「伊四百型潜水艦」の詳細全文を読む
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