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イーカリオス()は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してイカリオスとも表記される。主に、 *アッティカの人物 *ペーネロペーの父 の2人が知られている。以下に説明する。 == アッティカの人物 == このイーカリオスは、アッティカの神話的人物である。ケクロプスの子パンディーオーンがアテーナイの王だったころの人で、ディオニューソスが初めてアッティカにやって来たときに歓迎したといわれる。エーリゴネーという娘がおり、またマイラという愛犬を飼っていた。 アポロドーロスによると、イーカリオスに歓迎されたディオニューソスは返礼として、ブドウの苗木と、ブドウ酒の醸造法を授けたといわれる。そこでイーカリオスはブドウ酒を広めようと考え、羊飼いのところにやって来てブドウ酒をふるまった。ところが羊飼いたちはブドウ酒を水で割らずに飲んで、ひどく酔っ払い、毒を飲まされたと勘違いをしてイーカリオスを殺してしまった。エーリゴネーはマイラとともにイーカリオスを探し歩き、イーカリオスの墓を見つけたときに首をつって自殺した〔アポロドーロス、3巻14・7。〕。 ヒュギーヌスによると、イーカリオスとエーリゴネーの死に怒ったディオニューソスはアテーナイの女たちを狂気させた。アテーナイ人は神託によって2人の死が原因であることを知り、イーカリオスを殺した羊飼いたちを罰し、エーリゴネーの死を悼んで振り子人形の祭礼を定め、イーカリオスとエーリゴネーにブドウの初穂を供えた。また神々はイーカリオス、エーリゴネー、マイラを天に上げ、それぞれうしかい座、おとめ座、シリウスに変えた〔ヒュギーヌス、130。〕〔シリウスではなくこいぬ座とする説もある。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イーカリオス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Icarius 」があります。 スポンサード リンク
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