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イカリムシ
イカリムシ ''Lernaea cyprinacea'' L. とは、カイアシ類に属する節足動物で、淡水魚の寄生虫のひとつ。広い範囲の魚に寄生し、碇状の頭部を魚の体表に差し込んで生活する。 == 概要 == イカリムシは甲殻類カイアシ類に所属する小動物であるが、成体の姿にはこの類の特徴は一見では見いだしがたい。魚に寄生して見られるのは雌成体であるが、その姿は長い棒の先に碇がある、という形である。これは胸部が細長く伸びたもので、頭部そのものはその先端に残存、他の体節はやや融合しながらも付属肢等は残る。しかしその前段階では1mmほどだった体が1cmほどに伸びるので、各部分はごく小さく、認めがたい。体の先端部に左右の突起を生じ、それがさらに先端で二分する姿が碇に似ているのが名前の由来で、これは松田・熊田が1928年に命名したものである〔鈴木(1965),p.67〕。そのような構造を含む体の前端を魚の皮膚に挿入して寄生する。幼生はカイアシ類らしい形をしており、雄もほぼその姿で成熟する。 寄生された魚は、その部位が充血して他の微生物の感染を受けやすくなる。小型の魚では食欲を失って死亡することも少なくない。繁殖して養魚場などに被害を出す事がよくある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イカリムシ」の詳細全文を読む
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