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イガクサ : ウィキペディア日本語版
イガクサ

イガクサ (''Rhynchospora rubra'' (Lour.) Makino) は、単子葉植物カヤツリグサ科ミカヅキグサ属多年草である。イガのような丸い穂を一つだけつける。
== 特徴 ==
地下茎はごく短く、細長い葉を根生する。匍匐枝は出さない。葉は幅1.5-3mmでやや柔らか、ほとんど地表近くにあり、やや立ち上がる。
花は夏にでる。根出葉の間から伸びる花茎は高さ20-40cmにもなり、直立するかやや垂れる。分枝はなく、また途中に葉をつけることもなく、先端に単一の花序をつける。花序は多数の小穂が頭状に集まったもので、全体としては球形から半球形、径15mm程度、ただし個々の小穂の先がとがっているので、まるで栗のいがのように見える。和名もこれによる。花序の基部には5-10枚の苞があり、細く針状に伸びた葉身がロゼット状に並ぶ。
小穂は長さ6-7mm、黄褐色でつやがあり、先のとがった針状披針形。鱗片は螺旋状に重なるが、実際に花があるのはごく少数(3-4花)で、最下の花のみが雌雄を備え、果実もこれに付く。それより上の花は雄花となっている。果実は倒卵形、柱頭は細長く伸びて先端が分枝しない。これはカヤツリグサ科(ほとんどは柱頭の先端が二裂か三裂する)では珍しい特徴である。花被に由来する針状付属物はごく短く、果実の長さの半分以下にしかならない。この点でも日本の同属では例外的である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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