翻訳と辞書
Words near each other
・ イギリス国鉄クラス416電車
・ イギリス国鉄クラス465電車
・ イギリス国鉄クラス47ディーゼル機関車
・ イギリス国鉄クラス482電車
・ イギリス国鉄クラス485・486電車
・ イギリス国鉄クラス485電車
・ イギリス国鉄クラス486電車
・ イギリス国鉄クラス66ディーゼル機関車
・ イギリス国鉄クラス92電気機関車
・ イギリス国鉄マーク2客車
イギリス国鉄マーク3客車
・ イギリス国鉄マーク4客車
・ イギリス国鉄多目的車両
・ イギリス国鉄標準クラス7蒸気機関車
・ イギリス国鉄標準クラス9F蒸気機関車
・ イギリス国防省
・ イギリス国際柔道大会
・ イギリス土木学会
・ イギリス地中海艦隊
・ イギリス地質調査所


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

イギリス国鉄マーク3客車 : ミニ英和和英辞書
イギリス国鉄マーク3客車[いぎりすこくてつまーく3きゃくしゃ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [くに]
 【名詞】 1. country 
国鉄 : [こくてつ]
 【名詞】 1. national railway 
: [てつ]
 【名詞】 1. iron 
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [きゃく]
 【名詞】 1. guest 2. customer 
客車 : [きゃくしゃ]
 【名詞】 1. passenger car 
: [くるま]
 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel 

イギリス国鉄マーク3客車 : ウィキペディア日本語版
イギリス国鉄マーク3客車[いぎりすこくてつまーく3きゃくしゃ]

イギリス国鉄マーク3客車(British Rail Mark 3)は、イギリス国鉄の車両製造部門(British Rail Engineering Limited、略称BREL)が第二次世界大戦後のイギリス国鉄成立以後に設計・量産した、3番目の制式客車シリーズである。
1963年より量産が開始されたイギリス国鉄マーク2客車(以下:マーク2客車)の後継系列として1975年から1988年の13年間にイギリス国鉄直営のダービー工場(Derby Works)において合計848両が生産され、1994年の後は各種新型車両への置き換えも進められているが、現在でもイギリス各地の列車運行会社(Train operating company)で広く用いられている。
マーク3客車はその計画当初、編成の両端部に(以下:クラス43。試作車の段階ではが使用された)を連結したプッシュ・プル形態でインターシティー125(以下:IC125)として最高速度200km/hで運行することを目的に設計された。だが、それとは別にウェスト・コースト本線における電気機関車牽引列車での運行も開発目的とされており、実際の量産はこちらの派生モデルであるマーク3A客車がインターシティ125向けより1年先行している。マーク3A客車とその改良増備型にあたるマーク3B客車は電気機関車の、、、ディーゼル機関車のなどの機関車に連結して運用されている。
== 概要 ==

インターシティ125において200km/hでの高速運転を実施する必要から、先代のマーク2客車とは全く異なる、完全新規設計となっている。外観はマーク2客車の中でも1971年より量産が開始された、空調を標準搭載し側窓が固定窓化された改良型のマーク2D以降の各グループに類似するが、それらの屋根が滑らかなのに対して、マーク3客車の屋根には前後方向に伸びた多数の突起が通っている点で容易に識別可能である。
マーク3客車の全長はマーク2客車より10フィート(約3m)延長されて23mとなり、車体構造は完全なモノコック構造となっており、高い強度と耐衝撃性を有する。
マーク3客車用のBT10ボギー台車は、空気ばねを枕ばねとしてボルスタアンカーを枕梁・台車枠間の牽引力伝達に用い、さらに軸箱支持機構として直進安定性に優れた軸梁式を採用する、現代的な構造の高速2軸ボギー台車である。複列の金属ばねを枕ばねとし、ウィングばねを軸ばねとしていたマーク2客車用のB4台車と比較するとその設計には明らかな進歩や改良が認められるが、枕ばねはB4と同様に枕梁と揺れ枕の間に設置されており、枕梁は心皿と側受によって車体を支持する、従来通りのインダイレクトマウント構造が採用されている。一方、基礎ブレーキ装置としてはマーク2客車用B4台車で標準であった踏面ブレーキ(Clasp Brake)より効果的に減速が可能で作動音が静かなディスクブレーキが用いられている。これらの改良により、マーク2客車の最高時速100マイル(約160km)に対して、マーク3客車は最高時速125マイル(約200km)での高速運転が可能となった。
配電板や冷房装置などのサービス機器は空力的な抵抗にならないように配慮されている。
特に、マーク2客車では冷房装置のエバポレーターや圧縮機といった構成要素を車体の屋根上と床下に分散配置したのに対して、マーク3客車では床下に集中配置している。照明やエアコン関係の装備品は、製造当初からシーリングパネルによっておおわれている。
この他の新機能(正確にはマーク2F客車で先行採用)としては、床の圧力パッドを踏むと作動する、気圧作動式の自動貫通路ドア(gangway doors)が採用された他、デッキから車外に出るための左右の外開き式ドアにも集中制御式の自動ロック機構が装備されている。
マーク3客車のエアコンや照明などの電気機器類は、三相交流 415/240V 50Hzの電源によって駆動するが、IC125用のマーク3客車と、その他の機関車用のマーク3A客車とでは、電源供給方式が異なる。マーク3客車は、上記の電圧・周波数の三相交流電源を、両端の動力車に搭載された補助発電機から給電される。これに対してマーク3A客車は、機関車から給電される(客車内電気暖房用として一般的な)直流/単相交流1,000Vを、床下に配置された電動発電機によって三相交流式 415/240V 50Hzに変換してから各種車内機器に供給する。また、IC125用のマーク3客車については、連結器の左右にバッファー(緩衝器)が配置されていないのも特徴である。
マーク3A客車には寝台車Sleeper Either Class)も存在しており、の寝台車の後継として202両が生産され、現在でもファースト・グレート・ウェスタンナイト・リビエラ(ロンドン・パディントン駅 - ペンザンス間)とファースト・スコットレールカレドニアン・スリーパーで運用されている。
後期型のマーク3B客車は、ウェスト・コースト本線において運行される列車に1等座席車を追加するために製造された。基本構造はマーク3A客車の1等座席車と同じであるが、照明やシートなどの内装が改良されている。 また、電気機関車やディーゼル機関車を連結した側とは反対側の編成末端部に連結してプッシュプル運転を行うための(以下:DVT)も同時期に開発・製造されている。なお、DVTの運転台より後方が客車ではなく荷物車とされているのは、イギリスでは最高時速160km以上で走行する列車は、先頭車に乗客を乗せることを禁じる法律があったためである。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「イギリス国鉄マーク3客車」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.