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イギリス海軍の色別戦隊(イギリスかいぐんのいろべつせんたい)とは、1625年から1864年まで続いた、イギリス海軍艦隊の区分の方法である。 ==概要== ===色別艦隊=== イギリス海軍(イングランド海軍)は、元々は大提督(ロード・ハイ・アドミラル)が指揮を執っていた。他の役職として副提督(バイス・アドミラル)、後衛提督(リア・アドミラル)という役職もあったが、この2つは、その時々の必要に応じて任ぜられるもので、固定されたものではなかった。1625年、艦隊が拡張され、指揮系統をはっきりさせるため、艦隊を3つに区分して、それぞれを色分けすることになったといわれているが〔Sailing Navy - 王国海軍旗/SquadronalColoursSquadronal colours - Age of Sail 〕 他にも、1620年のアルジェ遠征のために色分けされたとも〔小林幸雄著 『図説 イングランド海軍の歴史』 原書房、2007年、71-72頁〕、エリザベス1世の頃に既に発足していたともいわれている〔Royal Navy Squadronal Colours: the Red, White and Blue | Online Information Bank | Research Col 〕。 この改革により、将官旗(フラッグ・オブ・コマンド)が赤、青、白に色分けされた。 その後、クロムウェルによる共和制の時代を経て、1660年、色分けされた艦隊が、さらに、大将(赤色戦隊は元帥)、中将、少将のそれぞれの艦隊に分割されることになった。これにより、提督の定員が9名になった。また、この時期に、青と白の位置が入れ替わり、赤→白→青の順になった。〔海軍元帥から海軍少将までの、いわゆる提督(海軍将官)座乗の艦は、将官旗(フラッグ・オブ・コマンド)を掲げた。この場合、海軍元帥はユニオン・ジャック、赤色艦隊の提督は赤旗、白色艦隊の提督は白旗(白に赤十字のセント・ジョージ旗)、青色艦隊の提督は青旗で、元帥や大将の場合はメインマスト、中将はフォアマスト(前部マスト)、少将はミズンマスト(後部マスト)のそれぞれ天辺に掲げた。提督を旗将(フラッグ・オフィサー)、提督座乗の艦を旗艦(フラッグシップ)と呼ぶのはこれにちなむ。〔Sailing Navy - 王国海軍旗王国海軍 旗 〕(図柄は〔Sailing Navy - 王国海軍旗/将官旗 将官旗(Flag of command)と代将旗(Broad Pennant)- Age of sail 〕を参照) フラッグ・オフィサーの名称は、サミュエル・ピープスの発案ともいわれる〔。昇進の仕方は、まず青色艦隊の少将となったのち、白色艦隊の少将となり、そして赤色艦隊の少将、しかる後にまた青色艦隊に戻って中将となり、それから白色艦隊の中将へ…という順番だった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イギリス海軍の色別戦隊」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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