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イギリス自由軍団 : ミニ英和和英辞書
イギリス自由軍団[いぎりすじゆうぐんだん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

自由 : [じゆう]
  1. (adj-na,exp,n) freedom 2. liberty 3. as it pleases you 
: [よし]
 【名詞】 1. reason 2. significance 3. cause 
: [ぐん]
  1. (n,n-suf) army 2. force 3. troops 
軍団 : [ぐんだん]
 【名詞】 1. army corps 
: [だん]
 【名詞】 1. body 2. group 3. party 4. company 5. troupe

イギリス自由軍団 : ウィキペディア日本語版
イギリス自由軍団[いぎりすじゆうぐんだん]

イギリス自由軍団(, )は、第二次世界大戦中に編成された武装親衛隊(武装SS)の部隊の1つ。イギリス人捕虜によって編成され、主に宣伝戦の材料として利用された。ナチス・ドイツへの協力を申し出て部隊に所属した英軍人は延べ59名で、部隊規模は最大時でも27名であった。これはドイツ国防軍における小隊(Zug, 40名程度)よりも小規模であった。
== 当初の計画 ==
イギリス自由軍団というアイデアを考案したのは、かねてより熱狂的反共主義者としてその名を知られていた英国人のである。彼はインド担当大臣を務めたこともある保守党出身の政治家、の息子だった。1936年には故郷を去り、スペイン内戦フランコ軍イタリア人義勇兵部隊の情報将校として参加した。スペインではフランス出身のファシスト指導者、ジャック・ドリオとも知り合っている。内戦終結後、彼らは共にオーストラリア、チェコスロバキア、ドイツ、イタリアなどに移り住んだ後、ヴィシー・フランスに定住した。アメリー自身はフランスの対独協力体制は小規模過ぎるファシストグループの為に失敗していると考えており、まもなく出国を試みたが政府によって阻止される。しかし1942年になると、ドイツ系イギリス人委員会(Deutsch-Englischen Komitee)での講演を請われてベルリンに向かう事になった。この道中、アメリーはドイツ側担当者に対して反共英国人義勇兵の結成を持ちかけたのである。アメリーの提案を聞き感銘を受けたアドルフ・ヒトラー総統は、賓客としてアメリーをドイツに迎えた。ドイツに到着したアメリーは早速ラジオの宣伝放送に出演し、自らドイツの政治体制を支持する旨を宣言した。
ところがドイツ軍における英国人部隊結成というアイデアは中々実行に移されなかった。1943年1月、アメリーは反共フランス人部隊を起源とするシャルルマーニュ師団のフランス人義勇兵2名と出会い、「東部戦線ではほとんどドイツ軍のみが対ソ戦に参加している」という不満を耳にする。これを受けてアメリーは再び英国人義勇兵部隊の編成に着手した。彼は宣伝上勝利する為の目標として、150名の義勇兵獲得を定めた。当時、武装SSにおける英国人義勇兵の募集は大した成果を上げていなかったが、アメリーは自らが携わることでより多くの英国人が国家社会主義に献身するものと確信していた。
1943年、アメリーはセント・ジョージ・イギリス軍団(Britische Legion des Heiligen George)なる名称で部隊の編成に着手した。しかし同部隊は自由志願制を採っており、結果として集まった志願兵は4名のみだった。うち1名は英本土へスパイとして派遣され、1944年3月に逮捕・処刑された。いずれにせよアメリーのセント・ジョージ軍団計画は失敗と見なされ、1943年10月に中止された。英国人義勇兵に関する計画は武装SSが引き継いだ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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