翻訳と辞書
Words near each other
・ イグナツ・ゴルトツィヘル
・ イグナツ・ゴルトツィーエル
・ イグナツ・ゴルトツィーハー
・ イグナツ・フリードマン
・ イグナツ・フリードリッヒ・タウシュ
・ イグナツ・プライエル
・ イグナツ・プレイエル
・ イグナツ・ホルツバウアー
・ イグナツ・モシェレス
・ イグナツ・モシュレス
イグナティア街道
・ イグナティウス
・ イグナティウス・アチャンポン
・ イグナティウス・アン
・ イグナティウス・デ・ロヨラ
・ イグナティウス・ロヨラ
・ イグナティエフ
・ イグナティオス
・ イグナティオス4世
・ イグナティオス4世 (アンティオキア総主教)


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

イグナティア街道 : ミニ英和和英辞書
イグナティア街道[みち]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [まち]
 【名詞】 1. (1) town 2. (2) street 3. road
街道 : [かいどう]
 【名詞】 1. highway 

イグナティア街道 ( リダイレクト:エグナティア街道 ) : ウィキペディア日本語版
エグナティア街道[えぐなてぃあかいどう]

エグナティア街道(エグナティアかいどう、ギリシャ語:Ἐγνατία Ὁδός)は、紀元前2世紀のローマ帝国時代に建設された道である。古代ローマ帝国のイリュリクム属州マケドニア属州トラキア属州を結ぶ街道であり、現在のアルバニアマケドニア共和国ギリシャトルコの領土にあたる。
エグナティア街道は、アドリア海沿岸の町・ドゥラキウム(現在のドゥラス)を起点に、ジェヌスス(Genusus)川(現在のシュクンビン川)に沿って走り、カンダヴィエ山脈を越えて、オフリド湖湖畔に広がる高地を抜ける。そこから南に方向を変えた後、山を越えてテッサロニカ(現在のテッサロニキ)でエーゲ海北岸に達する。その後はトラキア地方をビザンティウム(現在のイスタンブル)まで通り抜けるルートを取っていた。全長は約1,200km(746ローマ・マイル)。他のローマ街道と同じく道幅は約6mであり、石や硬い砂で舗装されていた。
== 建設 ==
エグナティア街道の建設に関しては、ストラボンが著した『地理』と、街道沿いで発見されたマイルストーンによって窺い知ることが可能である。これらによると、正確な建設年は不明だが、マケドニア属州総督であったグネウス・エグナティウスが建設を指導したことによるとされる。街道の建設者の名が街道に付けられるローマの風習に従って、エグナティア街道と名付けられた。ポリュビオスキケロによると、エグナティア街道の建設によってローマ軍のイリュリア地方からビザンティウムまでの行軍速度が速まったという。
エグナティア街道は、アドリア海からボスフォラス海峡までのローマ属州を結ぶ目的で建設された。起点であるドゥラキウム(現在のドゥラス)は、ローマから延びるアッピア街道の終点であるブリンディシウム(現在のブリンディジ)とアドリア海を隔てて隣接している。そのために、この街道の建設によって、バルカン半島南部の属州は首都ローマと直接結びつき、アウグストゥスの治世になりイリュリア北部に新たなルートが確立されるまで、エグナティア街道は帝国東方地域とローマとの重要な幹線道路としての役割を担った。内戦の時期を除いて、街道は何度も修理され、延長された。
またエグナティア街道は、ローマ帝国の歴史における重要な時期においても、幾度か重要な役割を果たした。例えば、カエサルの内乱の時代には、ユリウス・カエサルポンペイウス両方の軍隊がエグナティア街道を使った。またその後の内戦の時代では、マルクス・アントニウスオクタヴィアヌスカッシウスブルートゥスを追ってアッピア街道を下り、街道沿いのフィリッピの戦いで両者を破った。また、街道沿いで発見されたマイルストーンによれば、トラヤヌス帝は紀元後113年に行われることになるパルティア戦役に先んじて、エグナティア街道のほぼ全域にわたる改修を命じた。しかし5世紀に入り、周辺地域の不安定化が原因でエグナティア街道は殆ど使用されることはなくなった。5世紀の歴史家によると、エグナティア街道の西側の地域はかなり貧困が激しいために治安が悪く、旅行者が通行できることはまず無かったという。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エグナティア街道」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Via Egnatia 」があります。




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.