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石蟹
(n) stone crab ===========================
イシガニ(石蟹・学名''Charybdis japonica'')は、エビ目・カニ下目・ワタリガニ科に分類されるカニ。食用として出荷され、地域によってはガザミなどとの混称でワタリガニと呼ばれる。地方名としてガネ、イシガネ、トビツキガニなどがある。 == 特徴 == 甲幅は8cmほどだが、甲幅が10cmを超える大型の個体もいる。甲羅は六角形で、前縁にたくさんの棘があり、太くがっちりした鋏脚にもたくさんの棘がある。第5脚は遊泳脚になっており、海中をすばやく泳ぐことができる。小型の個体は全身に細かい毛が生えており、青と白の模様がはっきりしているがこの毛は大きくなるにつれ抜け落ち、模様も目立たなくなる。 体色にはやや個体差があるが、背側の体色は青灰色や緑灰色をしている。腹側は白いが、個体によっては縁の部分や腹部が背側と同じ色をしている。また、特に大型の個体では緑黒色が強くなるのも特徴である。 外見はガザミに似ているが、甲羅の左右に大きな棘がないこと、鋏脚がやや太くて短いこと、全体的に丸っこい体型をしていること、腹側にも細かい毛が生えていることなどで区別できる。ただし甲幅2-3cmくらいの稚ガニは、ガザミやベニツケガニなどの稚ガニとよく似ていて区別がつけにくい。 北海道南部から九州、韓国、中国までの浅い海に分布する。岩礁海岸の潮下帯に生息し、海中の岩石のすき間や、海藻の間にひそむが、適応力は強く、岩礁近くの砂泥底、防波堤、河口の汽水域、海中に浮かぶブイ、干潟中に立つ杭の周囲、潮溜まり(タイドプール)など、生息域は広範囲にわたる。 海藻なども食べるが、食性は肉食性が強く、小魚、ゴカイ類、貝類など、いろいろな小動物を捕食する。いっぽう敵は沿岸性のサメやエイ、イシダイ、タコなどであり、タコ釣りの餌にも用いられる。敵に襲われた時は鋏脚を大きく振り上げて威嚇するが、鋏脚や脚を掴まれた時は自切して逃げる。自切の痕は小さな丸い袋ができ、その中で脚の再生が進む。数回の脱皮のあとに脚が再生する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イシガニ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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