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イスラム国家(イスラムこっか、アラビア語:دولة إسلامية 、)は、イスラームによって統治される国家。即ち唯一全能の神(アッラーフ)が預言者ムハンマドに下した神勅たるクルアーン、預言者の言行録たるハディース、そしてそれらを基礎として成立したイスラーム法(シャリーア)に基づきムスリムの指導者が統治を行い、ムスリムの同胞としての緊密な結合とすべての政治や社会秩序はイスラームに基づくという理念によりアッラーフの祝福が永久に約束されるとする国家のこと。 従って、ムスリム(イスラム教徒)が多数を占める「イスラム教国」であってもトルコ共和国のように世俗主義を標榜し、シャリーアを廃止している国家は、イスラム国家とは言われないのが普通である。 ==カリフ制とイスラム国家== 古い時代については、イスラム国家という語は、預言者ムハンマド以後のカリフ制の国家(ウンマ、イスラム帝国)を指す。ウマイヤ朝以降、イスラム帝国は次第に分裂して実質上単一のイスラム国家ではなくなっていき、モンゴル族によるアッバース朝の滅亡により完全に消滅した。その後は、スンナ派では、やがて興隆したオスマン帝国が、マムルーク朝を滅ぼしてマッカ(メッカ)、マディーナ(メディナ)を征服すると、イスラム国家の中心と認められるようになった。オスマン帝国は衰退してくるとカリフ制を標榜してくるようになったので、一時期は再びカリフ制への待望が高まるようになったが、トルコ共和国が1924年にオスマン家のカリフを廃止して以来、下火となりつつある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イスラム国家」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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