|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana) ・ 百 : [ひゃく] 1. (num) 100 2. hundred ・ 百科 : [ひゃっか] (n) many objects (for study) ・ 百科事典 : [ひゃっかじてん] 【名詞】 1. encyclopedia ・ 科 : [か] 1. (n,n-suf) department 2. section ・ 事 : [こと] 【名詞】 1. thing 2. matter 3. fact 4. circumstances 5. business 6. reason 7. experience ・ 事典 : [じてん] 【名詞】 1. cyclopedia 2. encyclopedia ・ 典 : [のり] 【名詞】 1. rule 2. law
『イスラーム百科事典』 (; ; ) はヨーロッパ人東洋学者を中心に編纂されたイスラーム文明の地理・人々・歴史・宗教・文化などの包括的な近代的百科事典である。宗教としてのイスラームのみならず文明としてのイスラームも合わせて詳細な記述を提供する。イスラーム・中東研究にかかせない信頼性ある参考図書である〔の指摘が端的。ほかにもやなど。また日本のイスラーム・中東研究者のあいだで単に「エンサイクロペディア」といえばこの新版を指す。〕。 旧版 ''E.I.1''(編纂 1913年–1938年)〔刊行年は英語版。英独仏版が同時編集。〕と、新版 ''E.I.2''(編纂 1954年–2004年)があり、両版とも、ややアラブ・スンナ派中心的であるという欠点がある。欠点を補完したトルコ語版やイラン百科事典などが生み出されている。また2007年より第3版 (''Encyclopaedia of Islam Three'') の刊行が始まった。 == 旧版 == 1870年代頃からヨーロッパあるいはエジプトなどの現地でイスラームに関係する近代的体裁の事典の出版が始まっていたが、それらは質・量ともに必ずしも満足できるものではなかった。そこで1890年代に包括的な百科事典の編纂の構想がはじまり、1892年のロンドンにおける第9回国際東洋学者会議の席上、W・ロバートソン・スミスの提唱で編纂委員会が設置されることとなった。1901年ころから、M・J・デ=フーイェを委員長に、を編集長として作業が逐次開始された。 提案から出版に至るまで種々の問題や財政難に見舞われたこともあったが〔たとえば1908年にそれまで集めた原稿だけを未編集で議論のないまま印刷した版がある。この版がライデンのブリルの後援で発刊され、その後のライデン刊行が決定的となるきっかけとなった。〕、旧版はヨーロッパにおける東洋学が頂点に達した1913年にライデンのブリル学術出版から刊行が始まっている。H・A・R・ギブ、E・レヴィ=プロヴァンサルらの碩学が編纂にあたった。各項目では可能な限り参考文献が呈示されレファレンスブックとしても有用な編集となっており、大項目となる項では、ほぼ研究論文なみの品質を持つ。英語、フランス語、ドイツ語版があり、英語版は4巻および補遺からなり、総計約5,000ページ、見出し語約9,000語に及び、イスラームに関する専門事典として確固たる地位を占めた。その後も新版の刊行が半世紀の長きにわたったため、新版の発刊が1990年代となったアルファベット後半部などは約50年間、参照され続けた。 一方で英語、ドイツ語、フランス語版に異同や質の差が生じるという問題も生じていた。最終的にドイツ語版の索引が刊行されたのは1941年であったが、このころには研究の劇的な深化、西アジア情勢の変化などがあり、すでに全体に古めかしい感はぬぐえないものとなっていた。また完全にヨーロッパで編集され、現地での研究などに目が行き届いていないことやオリエンタリズム的偏りも少なくなかった。 旧版には派生版がいくつかあり、宗教・法学などを中心に再編集・軽量化し2005年までに4刷を重ねる ''Shorter Encyclopaedia of Islam'' が1954年に刊行されている。また重要なものに第1版では著しく分量を欠いたテュルク/トルコ関連の記事を独自に編集して大量に追加、イスタンブル大学を中心に編纂されたトルコ語版がある〔が詳しいレビュー。日本語ではを参照。〕。ほかに現地研究者の若干の加筆がなされた非公式アラビア語版、およびインド方面の記事を大幅に加えたパンジャーブ大学によるウルドゥー語版がある〔が詳しい紹介。〕。 また英語版は1987年に9分冊でリプリントが出ている。それぞれについて、後述の書誌も参照。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イスラーム百科事典」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|