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ポビドンヨード(英語povidone iodine)とは、1-ビニル-2-ピロリドンの重合物(ポリビニルピロリドン)とヨウ素の複合体であり、日本薬局方にも収載されている医薬品(ヨウ素剤)である。本品自体は暗赤褐色の粉末で、わずかな匂いがある〔日本薬局方第15改正〕。通常、10%程度の水溶液にし、外用消毒薬として用いる。液剤は黒褐色であり、ヨウ素の特異な匂いと味がする〔テイカ製薬『医薬品インタビューフォーム ボンゴール消毒液10%(ポビドンヨード製剤)』2008年2月改訂〕。 ポビドンヨードはWHO必須医薬品モデル・リストに掲載されている殺菌剤の一つである。 == 歴史 == アメリカのShelanski H.A.らによって1956年に開発され、日本では明治製菓(現:Meiji Seika ファルマ(製造元)、販売元は明治)が1961年に殺菌消毒剤及びうがい薬として医薬品としての承認を得た〔明治公式ホームページ「明治うがい薬の歴史」 〕。「イソジン」の商品名で有名である。 なお、技術提携およびライセンス契約をしてきたとの提携関係の終了に伴い、明治による「イソジン」ブランドでの販売は2016年3月31日をもって終了した。以後「イソジン」ブランドの製品は、ムンディファーマが販売を委託している塩野義製薬・シオノギヘルスケアが販売する一方で、明治では同内容の製品を「明治うがい薬」として販売する〔明治、「イソジン」手放す シオノギヘルスケア・塩野義製薬が「イソジン」販売へ - ITmedia ねとらぼ・2015年12月9日〕。 1985年に明治による「イソジン」ブランドのマスコットキャラクターとして登場した「カバくん」は、2016年4月1日以後は「明治うがい薬」のマスコットキャラクターとなる〔伊沢友之「イソジン販売、明治から塩野義製薬へ カバくんは残留 」、朝日新聞デジタル、2015年12月9日 21:12。〕一方で、塩野義製薬も新たに「イソジン」ブランドのマスコットキャラクターを発表した。明治は2016年2月9日、ムンディファーマ・シオノギヘルスケアに対して「カバくん」に類似したキャラクターの使用中止を求めて、不正競争行為差止等の仮処分命令の申し立てを東京地方裁判所に行ない〔ムンディファーマ株式会社およびシオノギヘルスケア株式会社に対する不正競争行為差止等仮処分命令申立に関するお知らせ 、2016年2月9日、株式会社明治。〕〔イソジンの“カバ”巡り揉める、明治が類似キャラ中止求め仮処分申請。 、Narinari.com、2016年2月10日 6:26。〕、同月26日にはムンディファーマが明治に対して旧「イソジンうがい薬」と「明治うがい薬」のパッケージデザインが類似しており、消費者が(明治うがい薬が「イソジン」ブランドであると)誤認させる恐れがあるとして、不正競争行為差止の仮処分命令の申し立てを東京地方裁判所に行った〔「カバ」パッケージめぐり明治を相手取り仮処分申請 、朝日新聞デジタル、2016年2月27日 7:58。〕〔株式会社明治およびMeiji Seikaファルマ株式会社に対する 不正競争行為等差止仮処分命令申立に関するお知らせ 、ムンディファーマ株式会社、2016年2月26日。〕。同年3月24日、同年18日付にて両者和解により解決したと発表した 〔仮処分命令申立に関するお知らせ 、株式会社明治、2016年3月24日。〕〔「明治うがい薬」等の発売に関するお知らせ 、株式会社明治、2016年3月24日。〕〔仮処分命令申立に関するお知らせ 、ムンディファーマ株式会社、2016年3月24日。〕。 海外30カ国以上でムンディファーマは、ポビドンヨードを含む製品(イソジン製品)を「Betadine(ベタダイン)」ブランドで販売している。「ベタダイン」には、うがい薬、きず薬、殺菌・消毒剤と「イソジン」にはないフェミニンケア製品がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポビドンヨード」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Povidone-iodine 」があります。 スポンサード リンク
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