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イタリア国鉄R370蒸気機関車 : ミニ英和和英辞書
イタリア国鉄R370蒸気機関車[くるま]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [くに]
 【名詞】 1. country 
国鉄 : [こくてつ]
 【名詞】 1. national railway 
: [てつ]
 【名詞】 1. iron 
蒸気 : [じょうき]
 【名詞】 1. steam 2. vapour 3. vapor 
蒸気機関 : [じょうききかん]
 (n) steam engine
蒸気機関車 : [じょうききかんしゃ]
 (n) steam locomotive
: [げ, き]
  1. (suf) (uk) seeming 2. giving the appearance of 3. giving one the feeling of
: [き, はた]
 (n) loom
機関 : [きかん]
 【名詞】 1. (1) mechanism 2. facility 3. engine 4. (2) agency 5. organisation 6. institution 7. organ 
機関車 : [きかんしゃ]
 【名詞】 1. locomotive 2. engine 
: [せき, ぜき]
 (suf) honorific added to names of makuuchi and juryo division sumo wrestlers
: [くるま]
 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel 

イタリア国鉄R370蒸気機関車 : ウィキペディア日本語版
イタリア国鉄R370蒸気機関車[くるま]
イタリア国鉄R370蒸気機関車(いたりあこくてつR370じょうききかんしゃ)は、イタリアイタリア国鉄(Ferrovie dello Stato Italiane(FS))の950mm軌間の路線で使用された山岳鉄道用ラック式蒸気機関車である。
== 概要 ==
イタリア最大の島であるシチリア島では、イタリア国鉄による路線網の整備は1435mm軌間の路線網の整備と並行して、1900年代には狭軌の950mm軌間での路線の建設が始まって1900-20年代に順次開業し、これに私鉄として1884-86年に開業していたパレルモ・サン・エラスモ駅 - コルレオーネ駅間の路線が加わってイタリア国鉄の狭軌路線網を形成していた。これらの路線が整備された目的として、沿線の旅客や農産物等の輸送があったが、これに加えてシチリア島内で産出していた硫黄の輸送が大きな目的となっており、一部路線はシチリア島内山間部にまで至っていたため、以下の路線は一部の区間をラックレール区間とした山岳路線として整備されていた。
*ディッタイノ-ピアッツァ・アルメリーナ-カルタジローネ線〔Ferrovia Dittaino-Piazza Armerina-Caltagirone〕
*ディッタイノ-レオンフォルテ線〔Ferrovia Dittaino-Leonforte〕
*アグリジェント-ナーロ-リカータ線〔Ferrovia Agrigento-Naro-Licata〕
*レルカーラ-フィラガ-マガッツォロ線〔Ferrovia Lercara-Filaga-Magazzolo〕
*フィラガ-パラッツォ・アドリアーノ線〔Ferrovia Filaga-Palazzo Adriano〕
これらの路線のラック区間はいずれも建築コスト削減のため最急最急勾配を75パーミルに抑えつつ、ラックレール方式は単純なシュトループ式としており、この区間で使用する蒸気機関車として導入された機体が本稿で記述するR370である。R370は小型のラック式蒸気機関車として1911年から1929年にかけてイタリアのSaronno〔Costruzioni Meccaniche di Saronno、エスリンゲングループのイタリアにおける機関車製造会社、1918年に閉鎖〕およびOT〔Odero-Terni, La Spezia〕で計48機が製造されたもので、ラック式の蒸気機関車の単一形式としては欧州最多機数の形式となっている。この機体は、イタリア北部のチェーチナサリーネ・ディ・ヴォルテッラの間を結ぶ1435mm軌間、最急勾配100パーミルのチェーチナ-ヴォルテッラ線〔Ferrovia Cecina-Volterra〕用にイタリア国鉄がスイスSLM〔Schweizerische Lokomotiv-undっj Maschinenfablik, Winterthur〕から導入した980蒸気機関車をベースとして950mm軌間対応とした、車軸配置Cz、出力264kW、運転整備重量38.1tのもので、ヴィンタートゥール式と呼ばれるラック式駆動装置を装備している。
粘着動輪とラックレール用ピニオンの双方を駆動するラック式鉄道車両では、動輪のタイヤの摩耗等による動輪径の変化に伴って動輪とピニオンの周速に差が出るため、1900年代以降は粘着動輪とラックレール用ピニオンを別個に駆動するために4シリンダ式としてシリンダーおよび弁装置2式を装備するものがほとんどとなっており、その方式としてヴィンタートゥール式、アプト式〔ラックレールのアプト式を考案したのと同じカール・ローマン・アプトが考案した方式、動輪の前後車軸間に駆動用のピニオンを装備した中間台枠を渡し、これを粘着式駆動装置用のシリンダの間に配置したラック式駆動装置用のシリンダで駆動する〕、ベイヤー・ピーコック式、クローゼ式ほか名称の無いものも含めいくつかのものが存在していた。
本形式で採用されたヴィンタートゥール式は、考案したSLMの所在地の名を採った方式で、ラック式駆動装置用のシリンダを粘着式用の上部に配置して、台枠上部に装備された中間軸を駆動し、そこから1段減速で台枠に装備された駆動用のピニオンを駆動する方式で、 スイスのアッペンツェル軌道会社〔Appenzeller-Strassenbahn-Gesellschaft(ASt)、1931年1月23日にザンクト・ガレン-ガイス-アッペンツェル電気鉄道(ElektrischeBahn St.Gallen–Gais–Appenzell(SGA))に社名変更、2006年1月1日アッペンツェル鉄道(Appenzeller Bahnen(AB))に統合〕に1904、09年に導入されたSLM製のHG2/4形〔自重28.4t、全長8550mm、ボイラー全伝熱面積67.8m²〕や同じくスイス国鉄ブリューニック線に1905-26年に導入された同じくSLM製のHG3/3形〔自重30.0-31.4t、全長7450-7550mm、ボイラー全伝熱面積62.9-66.2m²〕 で実績のあるものであり、イタリア国鉄が導入した980は後者を拡大した設計であったほか、R370は同じく後者と比較してボイラー容量が若干増加、走行装置は類似のディメンジョンの機体となっていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「イタリア国鉄R370蒸気機関車」の詳細全文を読む




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