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イタリア社会共和国(イタリアしゃかいきょうわこく、、RSI)は、1943年9月から1945年4月までローマ以北のイタリアに存在した国家〔『欧州の国際関係 1919-1946』大井孝著、943p〕。北部・中部イタリアを支配する国家として2年近く体制を維持し、第2のイタリア・ファシズム政権として機能した。対外的にはドイツの衛星国であり、親衛隊やドイツ国防軍の強い統制を受けた〔Renzo De Felice, ''Breve storia del fascismo'', Milano, Mondadori (Collana oscar storia), 2002, pp. 120-121〕。 後の戦勝国となる連合軍各国からはイタリア王国から分離したRSIを正当な政府と認めず、建国初期にガルダ湖湖畔の町サロに政府をおいたことからサロ共和国()と蔑称した〔『日本外交史事典』外務省外交史料館、1979年、1461p〕。法律上の首都はローマであり、実務上の首都もサロから状況に合わせてブレシアやガルニャーノ、ヴェローナなどに遷都が繰り返され、最終的にはミラノに政府中枢が設置されていた。 == 歴史 == === クーデターと休戦 === 第二次世界大戦で枢軸国として参加したイタリア王国は、アメリカ軍を中心とした連合国軍のシチリア島上陸で本国占領の危機に晒された。此処に至ってアンブロージオ(:en:Vittorio Ambrosio)参謀総長やカステラーノ(:en:Giuseppe Castellano)将軍ら軍内部の休戦派とファシスト党穏健派、それに敗戦による王政廃止を恐れる王党派が反ムッソリーニで結び付いた。1943年7月25日、徹底抗戦を主張するベニート・ムッソリーニは国王と共謀した反対派勢力の政治的クーデターで首相職を解任され、グラン・サッソのホテルに幽閉された。 首相ピエトロ・バドリオ元帥はドイツに戦争の継続を約束しつつ、連合国との間で休戦交渉を進めていた。しかし交渉は難航し、9月8日には連合軍のドワイト・D・アイゼンハワー大将が了承無くイタリアの無条件降伏を宣言した。これにより前線の軍部隊は唐突に戦いの終わりを知らされる格好になった。イタリアと同盟を組んでいたドイツのアドルフ・ヒトラーは、かねてから計画していたイタリア北中部への進駐(、アラリック作戦)を発動、ドイツ軍はイタリアと、南仏・バルカンのイタリア占領地域へ進駐する。国王と政権の閣僚達はローマを捨てて連合軍の占領地域に避難した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イタリア社会共和国」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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