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イナウ
イナウ(inaw, inau)はアイヌの祭具のひとつ。カムイや先祖と人間の間を取り持つものとされた。強いて言えば日本における御幣に相当するが、それよりも供物としての性格が強い。 == 特徴 == イナウの形状は御幣に酷似しているが、一本の木の棒からすべて削り出している点が御幣との違いである。イナウの用途は、神への供物である。アイヌの人々はカムイに祈り、願う際にイナウを捧げる。それによって人間側の意図するところがカムイに伝わり、カムイの側も力や徳を増すと考えられていた。また、新しくカムイを作る際、その衣や刀や槍などの材料とするといった用途もあった。 イナウはカムイ・モシリ (kamuy mosir 神の世界)には存在しないものとされる。このような細かい工芸品は手先の器用な人間のみが作成可能で、カムイは人間から捧げられる以外、入手方法が無いのである〔山田孝子『アイヌの世界観』〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イナウ」の詳細全文を読む
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