翻訳と辞書
Words near each other
・ イナズマイレブンの登場人物
・ イナズマイレブンの登場人物/history20150222
・ イナズマイレブンストライカーズ
・ イナズマジャパン
・ イナズマタカオー
・ イナズマライン
・ イナズマロックフェス
・ イナズマン
・ イナズマン (架空のキャラクター)
・ イナズマン (漫画)
イナズマンF
・ イナズマンVSキカイダー
・ イナズマ戦隊
・ イナダ
・ イナダノミヤヌシスガノヤツミミ
・ イナダヨシキリ
・ イナダン
・ イナックス
・ イナバ
・ イナバウアー


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

イナズマンF : ウィキペディア日本語版
イナズマンF[いなずまん ふらっしゅ]

イナズマンF』(イナズマン フラッシュ)は、1974年(昭和49年)4月9日から同年9月24日までNET系列で、毎週火曜日19時30分から20時00分に全23話が放送された、NET・東映制作の特撮テレビドラマ
== 概要 ==

本作は 『イナズマン』の第3・4クールに相当する。シナリオナンバーも『イナズマン』からの通し番号になっている。よって本作の第1話は前作の最終回の続きから始まっている。しかし、いわゆる「変身ヒーロー」が活躍する子供向け特撮アクションドラマが、作品の乱立によって衰退に向かいつつあった当時の状況下、『イナズマン』もスタッフの意気込みとは逆に低視聴率に苦しんだことから、本作は『イナズマン』の第2クールまでとは大きく方向性を変えている。
方向性変更の中心となったのは、東映側のサブプロデューサーだった加藤貢である。これがプロデューサーとして最初の作品だった加藤は、低視聴率の原因やその打開策について、助監督の長石多可男をはじめとする若手スタッフとの間で意見を交換していた。折りしも、チーフプロデューサーの平山亨は他の番組も抱えており、先任サブプロデューサー(実質的にはチーフ)だった井上雅央も第2クール終了後他番組に移動したため、平山は加藤に『イナズマン』を任せることにした。
加藤が最初に着手したのは、設定の変更である。すでにイナズマンこと渡五郎のバックボーンであった「少年同盟」は、原作設定を活かし切ることなくフェイドアウトしていたが、『F』では、第2クールまでのレギュラーだった大木姉弟や丸目豪作ともども完全にカット。サナギマンや愛車・ライジンゴーの登場場面も極力減らした。代わって、妻子を敵組織・デスパー軍団に拉致されているという設定を持つインターポール捜査官・荒井誠が五郎のサポーターとして登場。日活鈴木清順に悪役の素質を見出され、キャリアを積んでいた上野山功一が荒井役に起用された。こうしたヒロインも主人公の弟的存在の子供レギュラーも排除され、主人公と相棒の男性キャラクターを中心とした展開は前作の『イナズマン』の中盤以降ですでに試みられており、五郎と豪作の2人だけしか登場しないエピソードが多く作られた。しかし、『イナズマン』のレギュラーヒロインだった大木サトコが削除されたことで五郎と荒井の2人を中心とした、ヒロインも子供もいない男臭い雰囲気になるのは加藤らスタッフも辛かったらしく、初期の時点で女性ゲストを頻繁に登場させるようになった。
スタッフ面でも、硬派のエピソードを数多く書いていた上原正三をメインライターに、新人監督ながらアーティスト志向が強く、 ATG ファンの加藤とはウマが合った塚田正煕〔テレビマガジン特別編集『変身ヒーロー大全集』(講談社)における加藤貢の証言によると、塚田は音楽面にも造詣が深く第18話でレッドクインのテーマとして使われたピアノ曲「暗殺のバラード(シナリオでの表記)」や、第22話で白鳥ジュンが歌う楽曲は塚田のオリジナルスコアとのこと。〕をメイン監督に据えるなど監督・脚本陣を大きく刷新した。この結果、新生『イナズマンF』は、強制収容所を思わせる実験都市・デスパー・シティを擁し、サイボーグによる独裁国家を企図するデスパーと、これに対峙し、デスパーの打倒とデスパー・シティ市民の解放を目指す五郎・荒井の「たった2人のレジスタンス」を軸とするドラマを前面に押し立てることになった。
新体制の下で、主演の伴直弥をはじめとするキャストや、加藤、上原、塚田を中心とするスタッフは「自分たちの作りたい・演じたいドラマ」作りに力を注いだ。テレビドラマの限界に挑戦するかのような前衛的な画像や、当時の子供向けドラマの水準を飛び越さんばかりの重いストーリーを持ったエピソードが多く作られた。伴の回想によれば、第20話「蝶とギロチン 花地獄作戦」の初号試写を見た岡田茂(当時の東映社長)は「学生映画なんか作ってるんじゃない!」と怒ったという。加藤貢は後に、「プロデューサーとして一年目で、ひょっとしたら生涯最高の作品を作ってしまったのかもしれません。鳥居恵子に出演交渉したときのような情熱は、今の自分にはもうありませんね。」と述懐している。
1974年9月に終了後、NET・東映制作、石森章太郎原作の特撮ドラマ枠は、火曜日から金曜日の19時台後半枠に移動し、10月に『がんばれ!!ロボコン』を放送開始する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「イナズマンF」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.