|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。
イヌクシュク (inuksuk,複:inuksuit) は、イヌクティトゥット語の「 ᐃᓄᒃᓱᒃ, 複: ᐃᓄᒃᓱᐃᑦ; 英: inukshuk , inukhuk)」から生まれた語で、人により積み上げられた石組ケアンを意味する。 石で作られた目印または人が積み上げたケアンを指す語としてイヌクシュクの語は、イヌイット、イヌピアト、カラーリット、ユピク、その他北アメリカの北極地域の民族で使われている。 イヌクシュクは、アラスカからグリーンランドに至る地域に見られる。 この地域は北極圏より上にあってツンドラバイオームに占められており、自然の目印をほとんど持たない地域である。 イヌクシュクは交通の要所における標識として使われた可能性があり、旅のルート、釣り場、駐留地、狩猟場、聖地、ドリフト・フェンス、食糧貯蔵地などを示したと考えられる。 北アラスカのイヌピアトは、カリブーの移動の際、屠殺場への誘導にイヌクシュクを利用した〔28 Ethnobiology Conference Abstracts 〕。 イヌクシュクにはさまざまな形、大きさがあり、古代イヌイット文化にその起源を持つ。 歴史的には、最も一般的なイヌクシュクは、石を一本の柱に積み上げる様式のものである〔。 イヌイット文化における人型もしくは十字架型のイヌクシュクの発達が、ヨーロッパの宣教師や探検家出現の以前だったのか以後だったのかについては説が分かれる。いくつかのイヌクシュクは、その大きさからコミュニティの建設協力があったことを示唆している〔。 バフィン島のエヌクソ・ポイントには、100基以上のイヌクシュクがある。 この地域は1969年にカナダ国定史跡に指定されている〔National Historic Sites Of Canada System Plan 〕。 ==名称== イヌクシュクの語は「 inuk 人間」と「-suk 代用品、代わりの」から成り、「人間の機能を代行するもの、人の機能を持つもの」を意味する。 ヌナビクとバフィン島南部では、「イヌツスク」と発音する。 ヌナブト準州中央部の方言のほとんどには、語源に関連づいた「 inuksugaq (複: inuksugait) 」という語がある。 主に使われる英語の綴りは「 inukshuk 」ではあるが、ヌナブト州政府とカナダ政府は、先住民問題・北方開発省〔 〕を通し、イヌイット自身が好む「 inuksuk 」の綴りの使用を推進している。 イヌクシュクと同様の構造を持つものの人型を表現していない建造物は「 inunnguaq (ᐃᓄᙳᐊᖅ, 人の贋者の意、複:inunnguat)」と呼ばれ、イヌイット民族以外にも広く知られるようになった。しかしこのタイプは、イヌクシュクの典型とは言えない。一般には、ほとんどのイヌクシュクとは区別される。 ケベック州のアンガヴァ半島にある、ミョルニルを模したと言われる碑(Hammer of Thor)は、イヌクシュクである可能性がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イヌクシュク」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|