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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
イヤーワーム()とは、歌または音楽の一部分が心の中で強迫的に反復される、俗にいう「音楽が頭にこびりついて離れない」現象である。 == 概要 == イヤーワームという語はドイツ語の 'Ohrwurm' からの翻訳借用であり〔Untranslatable Words, The Whole Earth Review by Howard Rheingold, 1987 〕、シンシナティ大学のマーケティング研究者ジェイムズ・ケラリスとダニエル・レビティンによって世に広められた。ケラリスの研究は、人々はそれぞれイヤーワームに対して異なる感受性を持つが、ほぼ全員が場面の違いこそあれさいなまれることを示した〔James J. Kellaris, "Identifying Properties of Tunes That Get ‘Stuck in Your Head", ''Proceedings of the Society for Consumer Psychology'', Winter 2001 Conference, Scottsdale, AZ, American Psychological Society, pp. 66-67〕。ケラリスの調査によれば、98%の人はイヤーワームを経験する。性差では、男女とも同等の頻度でこの現象を経験するが、女性の方がより長い時間イヤーワームが継続し、男性よりも不快感が大きくなる傾向がある〔"The Straight Dope: Why do songs get stuck in your head?" 〕。 精神分析学者テーオドール・ライクは、この現象の精神力学的特徴を「haunting melody(ホーンティング・メロディ、絶えず思い起こされる旋律)」という語で記述した〔Reik, Theodor (1960): ''The Haunting Melody: Psychoanalytic Experiences in Life and Music.'' . Grove Press, New York.〕。2003年には 'Musical Imagery Repetition (MIR)' という用語が、この現象の科学的に調査されたプロファイルにおいて、神経科学者でピアニストのショーン・ベネットによって提唱された〔Sean Bennett, ''Musical Imagery Repetition'', Cambridge University Master Thesis 〕。2007年にはこの現象の別の学術用語として 'Involuntary Musical Imagery (INMI)' が、神経学者オリバー・サックスによって提唱された〔Oliver Sacks, ''Musicophilia'', New York: Alfred A. Knopf (October 16, 2007), ISBN 1400040817 〕。 強迫性障害の人々は、イヤーワームによる問題を多く訴える傾向にあり、場合によっては、強迫性障害に対する投薬治療でこの影響を緩和できるとされる〔 Daniel J. Levitin, ''This is your brain on music'', Dutton Adult (August 3, 2006), ISBN 0525949690 〕。 endomusiaや音楽幻聴のような、現実には鳴っていない音が本人には''実際に聴こえる''深刻な症状と、イヤーワームとを混同すべきではない〔Engmann, Birk; Reuter, Mike: Spontaneous perception of melodies – hallucination or epilepsy? Nervenheilkunde 2009 Apr 28: 217-221. ISSN 0722-1541〕。 英BBC 6 Musicのラジオ番組 'Shaun Keaveny Breakfast Show' には、起床時に頭の中に残っていた曲を電話でリスナーに質問するという形式で、イヤーワームが番組の1コーナーとして取り入れられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イヤーワーム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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