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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
インカルチュレーション(、文化受容の意)はキリスト教、特にカトリック教会において使用される用語で、教会の教えが非キリスト教文化に対して適応し、展開していく上で、これら非キリスト教文化からの影響を指す。日本語ではしばしば「文化的(文化内)受肉」などとも訳される〔『インカルチュレーションと遠藤周作の文学 ―神学と文学の相互作用―』 李英和, 城西国際大学, 2010 〕〔『インカルチュレーションの前提条件』 古橋昌尚, 清泉女学院大学, 2012 〕。 == 背景 == キリスト教と多文化の共存は使徒たちの時代へと遡る。昇天の前に、イエス・キリストは「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16:15)と弟子たちに指示したが、どのようにしてとまでは伝わっていない〔Franzen Kirchengeschichte, 18〕。聖パウロのアテネ アレオパゴスでギリシア人への宣教(使徒17:22-33)では初めてインカルチュレーションに言及したとみられる。 説教は聖書(使徒17:32)によると「死者の復活ということを聞くと、ある者はあざ笑い」とあるように、あまり受け入れられなかった。紀元49年前後、使徒たちは初代教会のエルサレム会議を招集し、異邦人とその文化〔McManners, ''Oxford Illustrated History of Christianity'' (2002), p. 37, Chapter 1 The Early Christian Community subsection entitled "Rome", quote: "In Acts 15 scripture recorded the apostles meeting in synod to reach a common policy about the Gentile mission."〕〔McManners, ''Oxford Illustrated History of Christianity'' (2002), pp. 37–8, Chapter 1 The Early Christian Community subsection entitled "Rome", quote: "The 'synod' or, in Latin, 'council' (the modern distinction making a synod something less than a council was unknown in antiquity) became an indispensable way of keeping a common mind, and helped to keep maverick individuals from centrifugal tendencies. During the third century synodal government became so developed that synods used to meet not merely at times of crisis but on a regular basis every year, normally between Easter and Pentecost."〕を受け入れるかが議論された。会議の結果、異邦人はユダヤ教へのことが確認された。 ユダヤ系キリスト教徒と異邦人キリスト教徒間の文化的対立は、キリスト教がギリシア・ローマ文化 (:en:Greco-Roman) を包括するまで継続した〔Franzen,319〕。似たようなインカルチュレーションの例は、ローマ帝国が滅亡し、ゲルマンおよび中世文化が優勢となったころ、数世紀にまたがって起こった数々のプロセスである〔Franzen 319〕。宣教史における初期インカルチュレーション実践者には、アイルランドの聖パトリキウス、あるいは東欧スラヴの聖キリルと聖メトディウスなどが挙げられる。1054年、東西教会の分裂の後、ローマ・カトリック教会はおおよそヨーロッパ西部に活動範囲が限定された。また十字軍、コンスタンティノポリスのラテン帝国(1204年 - 1261年)といった中東の文化に影響を及ぼそうとする試みは失敗した。プロテスタントによる宗教改革は西方教会の分割をもたらした。しかしながら、同時に、スペインとポルトガルによるアメリカ大陸の発見、アジアおよびアフリカへの進出は異文化、異文明との接触を拡大していくこととなった〔Franzen 321〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「インカルチュレーション」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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