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インド・ルピー : ウィキペディア日本語版
インド・ルピー[ちょうおん]

インド・ルピー(India Rupee)は、インド通貨の単位のひとつである。英字では「Rs」と、ISO 4217では「INR」と表示される。インド・ルピー通貨の発行はインド準備銀行が実施している。補助単位として「パイサ(単数:Paise、複数:Paisa)」があり、1ルピー=100パイサである。2010年7月15日「Rs」に代わる通貨記号として「」の採用を決めた。
==歴史==

インドでは古代から銀貨が鋳造・流通されていたが現在のルピーの基となった銀貨は、16世紀前半にスール朝を創始したシェール・シャーによって発行されたもの(銀175グレイン=約11.34g)が最初とされている。このルピー銀貨はその後のムガル帝国でも広く流通し、ムガル帝国などと貿易を行っていたイギリス東インド会社もルピー銀貨と等価の硬貨を発行・流通させた。
インドを統治することになったイギリスは、1835年に至り全インドの通貨体系を1ルピー=16アンナ=64パイサ=192パイに一本化させて新たに銀貨を発行させたものの、その後は銀本位制から金本位制への転換が進む中で価値が下落してインド経済に打撃を与えたり、また第一次世界大戦で銀地金が不足した時期には兌換紙幣を発行してこれを通貨に充てたこともあった。
独立後の1957年に1ルピー=100ナヤパイサ(1964年以降はパイサ)が現行の通貨体系となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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