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インフリキシマブ()は、抗ヒトTNF-αモノクローナル抗体である。医薬品として応用されており、レミケード(Remicade)という商品名で、アメリカではジョンソン・エンド・ジョンソンの子会社であるセントコア社(Centocor)から、日本では田辺三菱製薬から販売されている。 == 適応 == インフリキシマブの適応として、関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、ベーチェット病によるぶどう膜炎、尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、強直性脊椎炎、腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病、血管型ベーチェット病、川崎病が認可されている。 従来の薬物療法では3~5割程度の有効率であるが、インフリキシマブを始めとする生物学的製剤はそれを上回る有効率がある。何れの適応に関しても従来の主に薬物を中心とした治療法に抵抗例に適応される。例えば、関節リウマチの治療は、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)とDMARDs(抗リウマチ薬)のメトトレキサートが第一選択となり、これらの薬剤が疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合にインフリキシマブを始めとする生物学的製剤が併用して使用される。 インフリキシマブは比較的高価な薬剤である事〔クローン病ではおおよそ2か月に一度5mg/kgを投与としているが、これに従った場合、体重60kgの患者に一回あたり300mg、すなわち約30万円(3割負担の場合の自己負担は約10万円、高額療養費に該当すれば4回目からは44,400円)ほどかかる。〕からであるが、リウマチ患者の骨破壊は比較的早い時期に進行し、この時期を逃さず投与することで骨破壊が防止でき良好な治療効果が得られる。 なお、全ての生物学的製剤共通であるが投与時のアレルギー反応の存在、感染症及び抗インフリキシマブ抗体の産生などによる効果減弱に注意する必要がある。2009年から慢性リウマチに対して増量もしくは投与間隔の短縮が可能となり、効果減弱する割合は減少している。また、インフリキシマブは通常、隔月投与であり自己負担額が隔月に集中するため、高額療養費制度に該当しやすいという特徴があり、条件が合えば最も安価に使用できる生物学的製剤である。 なお、クローン病は特定疾患であるため公費負担となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「インフリキシマブ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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