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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
『インプレッシング・ザ・ツァー』(''Impressing the Czar'')は、1988年に初演されたバレエ作品である。全5部構成で、振付はウィリアム・フォーサイス、音楽はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(『弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調』より)、エヴァ・クロスマン=ヘヒト、レスリー・スタック、トム・ウィレムス〔〔『オックスフォード バレエダンス事典』57頁。〕〔『バレエ101物語』20頁。〕。第2部にあたる『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』(''In the Middle, Somewhat Elevated'')は、フォーサイスの代表作として評価され、サンフランシスコ・バレエ団やロイヤル・バレエ団などがレパートリーに取り入れるなど、単独で上演される機会が多い〔〔『バレエの鑑賞入門』90頁。〕。1992年には『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』の上演によりロイヤル・バレエ団が、2009年には『インプレッシング・ザ・ツァー』全幕の上演によりロイヤル・バレエ・オブ・フランダースが、それぞれ「ローレンス・オリヴィエ賞」を授与されている〔The Laurence Olivier Awards:full list of winners 1976-2008 2012年1月7日閲覧。〕〔Black Watch claims top prizes at Olivier Awards Published Sunday 8 March 2009 at 23:14 by Alistair Smith 2012年1月7日閲覧。〕。 == 概要 == この作品は、フォーサイスが1987年に振り付けた1幕物のバレエ作品『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』を発展させたものである〔〔。パリ・オペラ座バレエ団のために振り付けた『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』は、特別の筋立てを持たず、女性6人、男性3人のダンサーがクラシックバレエのテクニックを基にしながらひたすら舞台上を過激に動き回って踊り、唐突に終わりを迎える作品だった〔『これだけは見ておきたいバレエ』51頁。〕。 翌年、フォーサイスは『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』を5部からなる大規模なバレエ作品の一部分として再構成し、『インプレッシング・ザ・ツァー』として上演した〔〔。 再構成された作品の表題となっている「ツァー」とは、ロシア帝国の女帝エカチェリーナ2世を指す〔〔〔ウィキペディア英語版 5 May 2011 at 20:24では、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世のことと記述しているが、ここでは『バレエ101物語』及び『バレエ・ダンスの饗宴』の記述に依った。〕。彼女の寵臣ポチョムキン将軍が、帝国の繁栄を女帝に印象付けるために「村おこし」をしたことに由来している〔〔。但し、作品の中にロシア的なものや物語性などはなく、この表題はあくまでもイメージを喚起する手段として使われているに過ぎない〔。作品は一見脈略のない多彩なテキストとモチーフを豊かに内包し、フォーサイスはそれぞれのパートを共存させて全体を一つの作品にまとめ上げる手腕を見せた〔。 この作品の全幕での上演は、1995年のフランクフルト・バレエ団によるものを最後に途絶えていた〔ロイヤル・バレエ・オブ・フランダース『インプレッシング・ザ・ツアー』 Chacott webマガジン DANCE CUBE ワールドレポート 世界のダンス最前線 From New York 2012年1月7日閲覧。〕〔オペラ座にアシュトン版『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』、フォーサイス、シェルカウイ作品他も登場 Chacott webマガジン DANCE CUBE ワールドレポート 世界のダンス最前線 From Paris 2012年1月7日閲覧。〕。その後、ベルギーのロイヤル・バレエ・オブ・フランダースの芸術監督キャスリン・ベネッツ(Kathryn Bennetts、元フランクフルト・バレエ団バレエ・ミストレス)が、この作品の復活上演を果たしている〔〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「インプレッシング・ザ・ツァー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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