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『イーゴリ遠征物語』(イーゴリえんせいものがたり、古東スラヴ語:';ウクライナ語:';ロシア語:')は、12世紀末キエフ・ルーシの文学作品。日本語訳題には『イーゴリ遠征物語』の他『イーゴリ軍記』(神西清訳)、『イーゴリ遠征譚』などがある。;ウクライナ語:';ロシア語:')は、12世紀末キエフ・ルーシの文学作品。日本語訳題には『イーゴリ遠征物語』の他『イーゴリ軍記』(神西清訳)、『イーゴリ遠征譚』などがある。;ロシア語:')は、12世紀末キエフ・ルーシの文学作品。日本語訳題には『イーゴリ遠征物語』の他『イーゴリ軍記』(神西清訳)、『イーゴリ遠征譚』などがある。)は、12世紀末キエフ・ルーシの文学作品。日本語訳題には『イーゴリ遠征物語』の他『イーゴリ軍記』(神西清訳)、『イーゴリ遠征譚』などがある。 == 概要 == 『イーゴリ遠征物語』は、1185年の春にノーウホロド=シーヴェルシクィイの公イーホル・スヴャトスラーヴィチが遊牧民ポロヴェツ人(コンチャーク)に対して試みた遠征の史実に基づいた物語である〔木村(1983)、p.195〕。はじめポロヴェツに対して勝利し、やがて敗れ囚われの身となったイーゴリ公が、ポロヴェツ人の協力者を得て脱走し妻ヤロスラヴナのもとへ帰るまでが、韻律的散文で書かれている。また作者は、祖国の南方ルーシをこの遊牧民の脅威から守るため、諸侯が内紛を止め団結して立ち上がるよう呼びかけている〔中村(1971)、p.451〕。本文はウクライナ語に近い南方の古ルーシ語で書かれており、作者はキエフ人かチェルニーヒウ人であったと考えられる〔А. С., Шамбинаго С. К. Слово о полку Игореве // История русской литературы: В 10 томах / АН СССР. — М.; Л.: Изд-во АН СССР, 1941—1954 , Южно-русская литература // Энциклопедический словарь Ф.А. Брокгауза и И.А. Ефрона. — С.-Пб.: Брокгауз-Ефрон. 1890—1907.〕。中世ウクライナ文学の傑作でとされる一方、ロシア文学史にも高い評価を受けている。アレクサンドル・プーシキンが「わが国文学の荒野にただひとつ立つ記念碑〔ウォーレス(1974)、p.141〕」と呼び、ソ連時代に出版された日本語訳の解説などでも「中世ロシア文学の頂点〔中村(1971)、p.450〕」と紹介される。古フランス語叙事詩『ローランの歌』などと比肩される。なかでも、イーゴリの妻ヤロスラヴナが夫の身を案じた場面「ヤロスラヴナの嘆き」は作品の中でももっとも美しい場面として知られる〔森安(1987)、p.106〕。 以下にその歌いだしの部分を引用する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イーゴリ遠征物語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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