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ウィリアム・ウェッブ・エリス(William Webb Ellis、1806年11月24日 – 1872年1月24日)は、ラグビーの発明者として扱われている人物である。 ==概要== 「1823年、イングランドの有名なパブリックスクールのラグビー校でフットボールの試合中、ウィリアム・ウェッブ・エリスがボールを抱えたまま相手のゴール目指して走り出した」という証言が残っておりこれがラグビーの起源とされている。ラグビーの起源であるボールを持って走った行為の第1号がエリス少年なのかは諸説あるが、起源たる発明者の対象として名前が分かっている人物はウィリアム・ウェッブ・エリスただ一人である。そのことから彼の名はラグビーの歴史を語る上で欠かすことのできないものとなっている。ラグビーワールドカップの優勝記念カップは彼の名にちなみ「ウェブ・エリス・カップ(Webb Ellis Cup)」と名づけられている。2015年にイングランドで開催されたラグビーワールドカップ2015の開会式では「1823年のラグビー校の故事」を題材にしたショートフィルムが流された。 なお当時の(ラグビー校の)フットボールは手を使うこと自体はルールとしてそれ以前でも許されていた。エリス少年がルールをやぶったとされるのはボールを手で扱うことではなく、ボールを持って走った行為である。しかしその行為がサッカー(ア式蹴球)とラグビー(ラ式蹴球)を分化したことにはならない。 しばしば日本の資料で「サッカーの試合中にボールを持って走り出した」と書かれていることがあるが、当時はまだ各パブリックスクールがそれぞれ独自のルールでフットボールをプレーしていた。したがってこれは「football」を「サッカー」と誤訳してしまったことに発する誤解であり、(当時のラグビー校ルールでの)フットボールの試合中とした方が正確である。ラグビーとサッカーが袂を分かったのはこれよりさらに40年以上後のことで、フットボール協会を設立してばらばらだったルールを統一する際に、ラグビー校発祥のルール支持派が「ランニング・イン」と呼ばれるボールを抱えてゴール目指して走って行くプレーと、「ハッキング」と呼ばれる密集・接触時に意図的に相手のむこうずねを蹴るプレーが禁止されたことを受け入れなかったことが原因である。 初期はサッカーでも手の使用は認められていたが、次第にフィールド内で手を使う行為を禁止されるようになり、ゴールキーパーという専門ポジションが導入された。また、ハッキングもスポーツマンシップに反するプレーとして禁止した。ラグビーではランニング・インが主要なプレーであり、ハッキングは限定的に合法であった。ただし今ではサッカーとラグビーどちらもハッキングは禁止している。分化のより細かい経緯はサッカー#サッカーの確立参照。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウィリアム・ウェッブ・エリス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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