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ウィーン体制 : ミニ英和和英辞書
ウィーン体制[うぃーんたいせい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
体制 : [たいせい]
 【名詞】 1. order 2. system 3. structure 4. set-up 5. organization 6. organisation 
: [せい]
  1. (n,n-suf,vs) system 2. organization 3. organisation 4. imperial command 5. laws 6. regulation 7. control 8. government 9. suppression 10. restraint 1 1. holding back 12. establishment 1

ウィーン体制 : ウィキペディア日本語版
ウィーン体制[うぃーんたいせい]

ウィーン体制(ウィーンたいせい、Vienna system, Vienna Settlement)とは、ウィーン会議(1814-1815年)以後のヨーロッパの国際秩序である。1848年革命を経てクリミア戦争(1853-1856年)によって完全に崩壊するまで続いた国際的体制であった。
ウィーン会議でフランス首相タレーランの主張した正統主義を基に、フランス革命ナポレオン戦争で荒廃・混乱したヨーロッパを、それ以前の状態を復活させることにより大国勢力均衡を図った。キリスト教の理念に基づく神聖同盟やフランスを牽制する四国同盟(のち王政復古を果たしたフランスも加入が認められて五国同盟となる)など、従来の君主制に立脚する列強を中心に自由主義国民主義運動を抑圧した。一方で、その基本理念はヨーロッパの協調にあり、国家間の諸問題の解決に外交努力を惜しまなかったことから、歴史的にみても比較的長期(見方によっては第一次世界大戦まで)の安定をヨーロッパにもたらした。
しかし、産業革命による市民生活の発展や大国間の利害関係の複雑化、あるいは1830年前後のギリシア独立戦争フランス7月革命などの動揺などから次第に枠組みが揺らぎ始め、1848年革命の波及により大国の被支配地域を中心にナショナリズムが先鋭化すると自由主義・国民主義を抑圧する機能が維持できなくなった。そして体制を支えていた同盟国同士が自国の利益のみを追求するようになると列強間の平和維持の役割も果たせなくなったため、英露対立やフランス第二帝政の成立などを背景とするクリミア戦争を回避することができず、体制は最終的に崩壊した。
==関連項目==

*ナポレオン戦争
*ウィーン会議
*ウィーン議定書
*正統主義
*デカブリストの乱
*ギリシア独立戦争
*ポルトガル内戦
*フランス7月革命
*カルリスタ戦争
*1848年革命
*ボナパルティズム
*シュレースヴィヒ=ホルシュタイン問題



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ウィーン体制」の詳細全文を読む




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