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ジャパニーズ・アトラクタ()とは、力学系におけるストレンジ・アトラクタの一種で、次式で示される強制振動型のダフィング方程式により生み出される。 : ここで、''x'', ''y'':状態変数、''t'':時間、''k'', ''B'':定数のパラメータである。この方程式系において、パラメータ''k''と''B''がそれぞれ''k'' = 0.1, ''B'' = 12.0のとき、''x''と''y''の解軌道はカオスとなる。 ==発見と命名== このストレンジ・アトラクタは、京都大学の電気工学者上田睆亮により、1978年の論文「非線形性に基づく確率統計現象-Duffing方程式で表わされる系の場合」で報告された〔上田睆亮, 非線形性に基づく確率統計現象-Duffing方程式で表わされる系の場合, 電気学会論文誌 A 第98巻, pp. 167-173 (1978)〕。しかし、上田によると、1962年から1963年にかけての強制振動型ダフィング方程式の解析の過程で、ジャパニーズ・アトラクタと同形の多くのストレンジ・アトラクタに出会っている。当時上田は博士課程中で、担当指導教授の指示によりこれらの計算を行った。上田自身は後述の1961年で発見したものと同種の現象と考えたが、担当指導教授は周期振動に落ち着くまでの過渡状態であるとみなし、新たな発見(カオス)として発表されることはなかった。 この1978年の発表されたストレンジ・アトラクタは、フランス高等科学研究所の数理物理学者ダヴィッド・ルエールにより1980年の論文で紹介され、ジャパニーズ・アトラクタと名付けられた〔D. Ruelle, "Les attracteurs étranges," ''La Recherche'' 11, pp. 132-144 (1980)〕。これによりジャパニーズ・アトラクタが世界的に公示され、広く知られるようになる〔。上田の名を取って、ウエダ・アトラクタ()とも呼ばれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジャパニーズ・アトラクタ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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