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ウォードの箱(ウォードのはこ、英語名:Wardian case)は、ナサニエル・バグショー・ウォード(1791年-1868年)が1829年頃にイギリスの首都ロンドンで発明したガラス器。発明はウォードの偶然の発見によるものであった。ウォードの箱は主に植物の運搬に使用され、近代における先駆的な植物栽培用の容器となった。 == 発明 == 医師であったウォードは、植物学にも熱烈な興味があった。彼が個人的に収集した植物標本は、実に25000個を数えた。しかし彼の庭園があるロンドンのウェルクローズ・スクエアに生息していたシダ植物は、石炭を燃やした煤煙とそこから生じた硫酸ミストが酷く蔓延していたロンドンの大気汚染で完全に侵されてしまっていた。ところが外にあるしおれたシダに比べ、ウォードが蛾などの繭を保管していたボトルの中では、シダの胞子が少量の肥料で発芽し成長することを発見した。その後彼は大工にちょうどぴったりの木製ガラス容器を組み立ててもらい、その中でもシダが成長することを探り当てたのである。ウォードは自身の実験を公表し、1842年に発行した「On the Growth of Plants in Closely Glazed Cases(ガラス容器内での植物の成長)」の中で、その後の研究を綴っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウォードの箱」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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