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ウゴリーノ・デッラ・ゲラルデスカ : ミニ英和和英辞書
ウゴリーノ・デッラ・ゲラルデスカ[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ウゴリーノ・デッラ・ゲラルデスカ : ウィキペディア日本語版
ウゴリーノ・デッラ・ゲラルデスカ[ちょうおん]

ウゴリーノ・デッラ・ゲラルデスカUgolino della Gherardesca、1220年頃 - 1289年3月)は、中世イタリアの貴族。ドノラティコ伯。ピサの名家であり、ギベリン(皇帝派)のの当主で、海軍提督を務めた。ダンテ・アリギエーリ作『神曲』地獄篇に登場する人物としても知られる。
== 生涯 ==
ウゴリーノは、ロンゴバルド王国からの流れをくむ貴族として、ピサで生まれた。
ピサにはゲラルデスカ家の他、ゲルフ(教皇派)の名家ヴィスコンティ家があった。1271年、ウゴリーノの姉がヴィスコンティ家のガッルーラ判事と結婚し、両家が同盟関係になったことでウゴリーノはギベリンから疑惑を持たれることになった。
1274年トスカーナのゲルフの支援を受けてピサの弱体化を企んだ廉でウゴリーノとジョヴァンニは逮捕され、ウゴリーノは投獄、ジョヴァンニは追放処分となった。ジョヴァンニは1275年に死に、ウゴリーノはもはや危険人物でないとみなされ解放され、ピサから姿を消した。しかし彼はすぐにピサと相容れないゲルフに属するフィレンツェルッカと陰謀をめぐらせ、ナポリ王カルロ1世がピサを攻撃する手助けをし、ピサに彼と他の全てのゲルフの追放者を赦免するという屈辱的な和平を強いた。帰国後、ウゴリーノは政治とは距離を置いたが、隠然たる影響力を保持していた。
1284年に、ピサとジェノヴァの間に戦争が起きると、ウゴリーノはピサの一艦隊の指揮官の地位を与えられた。では彼の逃走によってピサは大敗北を喫した。しかし、ウゴリーノは1284年にポデスタ(共和国の行政長官。神聖ローマ皇帝の代理となる)を、そして1286年には市民隊長(capitano del popolo)に選出された。
フィレンツェとルッカが、ジェノヴァとの戦いで敗北したピサの隙につけいろうとしたが、ウゴリーノは一部の城を割譲することで両国をなだめることに成功した。しかし彼は、多くがギベリンで占められているピサ人捕虜の返還が伴い、自身の権力を失いかねないジェノヴァとの和平には消極的であった。
ウゴリーノは、実の甥(ジョヴァンニの息子)との二頭政治を始めるが、両者はすぐに諍いを起こすようになった。1287年、ニーノはポデスタの地位を求めてピサ大司教でギベリンのと交渉を始めた。ウゴリーノは報復にニーノと幾つかのギベリンの家族を追放し、彼らの屋敷を破壊した。そして市庁舎を占拠して自身がピサの領主であると宣言した。
同年4月、ウゴリーノは長期にわたり虜囚の身となったことで彼に復讐を誓っているピサ人捕虜の帰国を恐れ、賠償金の支払いで相手が納得しかけていたジェノヴァとの和平を再び拒否した。
1288年、激しい物価上昇に見舞われたピサでは、市民間で飢餓と暴動が頻発した。その最中、ウゴリーノはルッジェーリの甥を暗殺した。7月1日、ジェノヴァとの和平交渉の席を中座した直後、ウゴリーノと部下たちは武装したギベリンの一団に襲撃された。ウゴリーノは市庁舎に退避し、攻撃を撃退した。ルッジェーリはウゴリーノを裏切り者と非難し、市民を扇動した。市庁舎に火がかけられ、ウゴリーノは投降した。ウゴリーノは逮捕され、息子ガッドとウグッチョーネ、孫のニーノそしてアンセルムッチョとともにグアランディ塔に投獄された。1289年3月、ポデスタとなったルッジェーリの命令で牢獄の鍵はアルノ川に投棄され、ウゴリーノらは監禁されたまま、食料を断たれて餓死した。
5人の遺骸は、ピサのサン・フランチェスコ教会の回廊の壁に埋葬され、1902年に掘り起こされゲラルデスカ家の礼拝堂に改葬された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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