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靫葛 靫蔓
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ウツボカズラ(靫葛)はウツボカズラ属の植物の総称でもあるが、その中の1種である''Nepenthes rafflesiana'' Jack の標準和名でもある。この記事はこの種について扱う。丸く膨らんだ捕虫袋と漏斗型のそれを付けるもので、東南アジアに比較的広い分布域を持つ。 == 特徴 == 常緑性の蔓植物で食虫植物〔記載は主として近藤・近藤(2006),p.128〕。茎は細長く伸びて4mほどになるが、時として15mに達する例もある。茎には白い綿毛が密生し、特に若い茎に多い〔園芸植物大事典(1994),p.1732〕。捕虫袋や葉の形は茎の下部と上部で異なる。 File:Nep raf229.jpg|生育している様子 File:Curtis's Botanical Magazine, Plate 4285 (Volume 73, 1847).jpg|図版 File:Nepenthes rafflesiana inflorescence2.JPG|花序 下部の葉は葉身が披針形からさじ型で長さ8-30cm、幅1.5-5cm、葉柄は長さ2-10cmで楯溝と細い翼があり、その基部は茎の半分から2/3までを抱える。そこから生じる捕虫袋は全体に球形から卵形で下が丸く膨らんでいる。よく発達した翼が縦に2枚あり、その縁には細かな糸状に裂ける。袋の口にある縁歯はよく発達し、平らで袋の内部に向けて垂直に伸び、その幅は12-15mmになる。 File:Nep raf337.jpg|下部の袋 File:Nep raf5168bfad.jpg|袋が開く前 File:Nepraf33.jpg|縁歯 File:NepRaf6.jpg|縁歯・内側の様子 茎の上部では、葉は長さ12-30cm、幅3-10cm、葉身の形は倒卵円形から披針形、葉柄は長さ6-15cmでやはり縦溝と狭い翼があるが、その基部は茎を半分ほどしか抱かない。そこに生じる捕虫袋は上向きに広がった漏斗型で縦の翼は無くなる。 File:Nepenthes rafflesiana 1855.jpg|図版・袋の2形 File:Nepenthes rafflesiana upper pitchers.jpg|上部の袋・緑のもの File:Pahangraff2.jpg|赤い斑紋の出たもの ただし袋の形態やその斑紋などには変異が多い。 学名の種小名はイギリスの植民地行政官で、ナチュラリストとしても知られるラッフルズ(T. S. B. Raffles, 1781-1826)にちなんだものである〔園芸植物大事典(1994),p.1732〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウツボカズラ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nepenthes 」があります。 スポンサード リンク
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