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ウニアンガ湖群(ウニアンガこぐん、Lacs d'Ounianga)は、チャド北東部のサハラ砂漠にある18の湖の総称で、ティベスティ山地西部から東部にかけての盆地に位置する。2012年にUNESCOの世界遺産リストに登録された。チャドでは初の世界遺産である。 年降水量が2 mm以下の灼熱の砂漠地帯に位置する湖は、大きさ、深さ、成分組成、色彩などがまちまちである。18の湖は近傍の村々の名前をもとに、以下のように分類される。 * ウニアンガ・ケビル群 (Ounianga Kébir) : 「大ウニアンガ」の意味で、最大のヨアン湖 (Lac Yoan) をはじめ、ユマ湖 (Lac Uma)、ミオジ湖 (Lac Mioji)、フォロドヌ湖 (Lac Forodone) の計4つの湖から構成されている〔Tchad (2011) p.3〕。総面積は7056 haである〔Tchad (2011) p.5〕。 * ウニアンガ・セリル群 (Ounianga Sérir) : 「小ウニアンガ」の意味で、最大のテリ湖をはじめ、ブク湖 (Lac Boukou)、ブドラン湖 (Lac Bedrin)、ジャラ湖 (Lac Djara)、アグタ湖 (Lac Agouta)、オグ湖 (Lac Hogou)、エダン湖 (Lac Edem)、アルジュー湖 (Lac Ardjou) など計14の湖で構成される〔Tcahd (2011) p.4〕。総面積は5108 ha である〔。 ==地理== これらの湖は世界中の砂漠の中でも変わった水循環の仕組みを形成している。普通は高度に乾燥した環境で地表に水がさらされていると、ほとんどが蒸発するために塩分濃度が高くなる。ウニアンガの場合、水深のヨアン湖から蒸発する量が年間に水深相当という膨大な量に上ろうとも、淡水湖のテリ湖を除くすべての湖を維持する独特の自然的要因が組み合わさっている。まず第一に、 地下の帯水層には、かつて湿潤だった数千年間に蓄えられてきた水があり、それが湖に供給されている。第二に、盆地を、周辺の湖よりも低いところに位置するテリ湖を含む10の湖に分けているものは、風に吹かれた砂であり、水が透過して相互の湖を移動しうる。第三に、淡水の湖の表面にはアシが薄い幕のように覆っており、これが蒸発を和らげているが、テリ湖の表面にはそれが欠けており、結果として、テリ湖の表面ではより多量の蒸発が起こり、低水位が保たれる。これによって、隣接する湖から、透過性の高い砂を通じてテリ湖に水が流れ込むことになり、テリ湖の淡水性が保たれるのである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウニアンガ湖群」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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