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馬インフルエンザ
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馬インフルエンザ(うまインフルエンザ、Equine influenza)とは国際獣疫事務局(OIE)のリストBに指定されている伝染性疾病である。ウマインフルエンザとも表記される。この疾病を表す別の呼称として馬流行性感冒、略して馬流感とも言う。 == 概要 == 発熱を伴う急性の呼吸器疾患で家畜伝染病予防法においては届出伝染病に指定されている。主な症状としては発熱、咳、鼻水の垂下などが所見される。 飛沫による感染で拡大しその感染力は高く、感染速度も速い。馬から馬〔ロバなどのウマ類も含む〕へは感染するものの、馬から人などへの感染はない。ただし、犬には感染する可能性がある(犬インフルエンザの原因になりうる)。インフルエンザウイルスの特徴として種特異性は極めて高い。冬に感染することが多いが、基本的には季節に関係なく流行しうる。 多くの患畜が連続的に発生し馬の移動などが大きく制限され、また患畜はしばらくの期間は競走に使用できなくなる事で出走可能な競走馬の数的確保が困難になるため競馬の開催については一定の期間は事実上不可能となる。 馬インフルエンザウイルスは高病原性鳥インフルエンザウイルスの様な死に直結する程の強い毒性を持たない。また馬伝染性貧血の様に治療やワクチンによる感染予防が不可能という性質のものでもない為、これら家畜伝染病の様な患畜の強制的な殺処分などの規定は無いが、届出伝染病として感染馬が発生した場合の所在地を管轄する都道府県知事への届出を義務づけている。患畜には治療が行われ、体内のウイルスが消滅し体調が回復すれば再び競走に出走できる。また体調が回復し再度トレーニングを行えば、競走能力への影響もない。 ただし、海外では重態となった馬に対して安楽死処分がとられた事例がある。 なお、治療については基本的には対症療法と安静が基本である。また、治療薬については人間と同じく抗生物質などが状況に応じて選択されるが当然ウイルス自体に抗生物質はまったく無効で、二次細菌感染の予防目的で使用される。 日本の馬は厳重に管理された競走馬等が中心で、最初の感染源となった馬の特定は可能である。ただし、これには疫学的な調査を実施する必要があり、その作業工程上、ある程度の時間は必要になる〔出典は2007年8月17日のJRAの記者会見のコメント。〕。ちなみに1971年12月からの馬インフルエンザ流行の際に行われた調査での最初の感染源とされた馬の特定は1972年2月頃である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「馬インフルエンザ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Equine influenza 」があります。 スポンサード リンク
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