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ウラジオストク巡洋艦隊(ウラジオストクじゅんようかんたい、 ヴラヂヴァストークスキイ・アトリャート・クリイスィローフ)〔「巡洋する艦隊」ではなく「巡洋艦の隊」という意味。〕は、ロシア帝国の極東・太平洋方面における戦術的艦隊合同である。ウラジオストクに根拠地を置いたロシア帝国海軍バルト艦隊の分遣隊〔「」は「分遣隊」という意味であるが、日本語文献ではこの隊に限り「艦隊」と意訳している。〕のひとつで、一等巡洋艦4隻(装甲巡洋艦3隻と防護巡洋艦1隻)と補助巡洋艦1隻を主力として編成された。一般に、ウラジオストク艦隊()とも呼ばれる。日本では浦塩艦隊(うらじおかんたい)とも呼ばれた。1903年に編成され、1906年に解隊した。 == 戦力構想 == ウラジオストクに根拠地を置く独立巡洋艦隊の構想は、1901年3月に始められた。編成は、バルト艦隊太平洋艦隊所属の1等装甲巡洋艦「リューリク」と「アドミラール・ナヒーモフ」、1等防護巡洋艦「ヴァリャーク」、「」などの組み合わせが検討されたが、最終的に「リューリク」の姉妹艦が極東に配備されることから、姉妹艦3隻で分遣隊を構成することが決定された。編入予定艦はバルト海から回航され、1903年4月17日には旅順(ポルト=アルトゥール)に到着した。 1903年時点でのロシアの太平洋艦隊構想は、旅順に根拠地を置く主力艦隊と、ウラジオストクに根拠地を置く別働艦隊のふたつを柱としたものであった。具体的には、太平洋艦隊主力は旅順を根拠地とする第1・2装甲艦隊(戦艦部隊)、長距離偵察艦(1等防護巡洋艦)および短距離偵察艦(2等防護巡洋艦)、第1水雷艇隊(駆逐艦部隊)および防備部隊からなる「戦闘部隊」と定義され、一方ウラジオストクを根拠地とするのは巡洋艦分遣隊と港湾防備部隊、ならびに補助艦艇(輸送艦)からなるグループとされた。 1901年から1903年に構想された巡洋艦隊は、その主力となる巡洋艦が元来通商破壊のための単独行動を視野に入れて設計されていたことが大きな根拠となっていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウラジオストク巡洋艦隊」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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