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エクザルフ(, )〔「エクザルフ」表記は、日本正教会における『聖規則書』に拠った。 〕とは、正教会の主教の役職・称号。総主教の使節としての役割を果たす他、独自の教区(エクザルフ教区, )を持つ場合もある。総主教代理と表記されることもある〔ギリシア・ブルガリア教会問題と 「オスマン国民」理念 (PDF) - 藤波伸嘉(津田塾大学 学芸学部 国際関係学科 准教授)〕〔バチコヴォ修道院 (※閲覧時、音声が鳴るので注意) - ブルガリア・オフィシャル観光サイト〕。 原語である(エグザルホス〔「エグザルホス」…現代のコンスタンディヌーポリ総主教庁やギリシャ正教会といった、現代ギリシャ語を用いる正教会でも用いられる語彙であるため、現代ギリシャ語転写に則った。後述の通り、古典ギリシャ語再建音では「エクサルコス」となる。〕、英語・ロシア語風表記としてはエクザルフ)は、上述の主教の役職・称号としての用法の他に、東ローマ帝国時代の「総督」「地方大守」等と訳される〔訳語出典:プログレッシブ英和中辞典(Yahoo!) 。本記事ではポール・ルメルル著『ビザンツ帝国史』(白水社文庫クセジュ、ISBN 4560058709)に則り、「総督」の訳語を採った。〕職も指していた。日本語以外の言語では、東ローマ帝国の総督職と、正教会における主教としてのエクザルフとを、原語からの転写を基にした同じ言葉で言い表す事が多い。 == 訳語(総主教代理・総主教代行) == 総主教が病気療養中等で職務遂行が不能もしくは困難になっている場合や、総主教の永眠した直後に総主教座が空位である場合等に、一時的に総主教の職務を代行する者も総主教代理と呼ばれる事があるが、こちらには総主教代行(そうしゅきょうだいこう)との訳語も存在し、本項で詳述する総主教代理とは職務内容は大幅に異なる上に、日本語以外の言語での呼称も全く異なる。 *エクザルフ - 明治時代の日本正教会の文献における表記。「総主教代理」と表記されることもある。 *(現代ギリシャ語:エグザルホス、古典ギリシャ語再建音:エクサルコス) *(エクザルフ) *ブルガリア語・ウクライナ語: *総主教代行 - 総主教代理と訳される場合もある * - 英語におけるこの表記は単に「代行」の意を表し、用いられる場は正教会に限定されない(例:医療における"locum doctor")。正教会での語義としては総主教の代行に限定されず、府主教・大主教の代行等にも用いられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エクザルフ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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