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エクセルシアー重突撃戦車(Tank, Heavy Assault, A33 (Excelsior) )はイギリスのクロムウェル巡航戦車(A27)を原型とした試作戦車である。 “エクセルシアー”とは、ラテン語で「気品がある」「優れている」を意味する''Excelsior''という単語の英語読みである。 == 概要 == 1942年8月のディエップの戦いの後、チャーチル歩兵戦車が予定通りの性能を発揮しないのではないかという懸念が生まれ、歩兵戦車と巡航戦車の役割を兼務する戦車が計画された。ドイツ軍戦車に対して巡航戦車は装甲が薄く、歩兵戦車は機動力が不足していた。さらにイギリス軍に供給されたアメリカ製戦車の信頼性の高さ、汎用性もイギリス軍には魅力的であった。こうした戦訓や技術的要望を加味して次期車種を模索し、新たに「突撃戦車」という概念が提示された。これを受け、イングリッシュ・エレクトリック社は、クロムウェル巡航戦車の車体から2種類の試作車両(A試作及びB試作)を生産した。 本車は巡航戦車と歩兵戦車の中間のような性能を有した。これは高速な歩兵戦車、重装甲な巡航戦車、といった性能が戦訓から要望されたことによる。これを踏まえて火力と装甲はクロムウェル巡航戦車よりも強化されていた。M4中戦車と比較しても火力と機動力が同等、装甲は凌駕している。しかしながら本車の量産はキャンセルされた。 理由としては、初期タイプのチャーチル戦車の問題が防御力と火力のアップデートが順調に進んで解決されたほか、近い将来にはクロムウェル巡航戦車の防御力の強化も進んで本車と同様の防御力が得られる見通しがあったことによる。さらに新規にラインを作り、量産準備を整えるまでもなく、イギリス軍はアメリカからM4中戦車が大量に入手できることや、生産現場のイングリッシュ・エレクトリック社の生産能力が限界に達していたことなどがあげられる。イギリスは使える車輛が1輌でも欲しい時期であり、量産のために生産車種を絞らざるを得ず、突出した性能を持たない新規車輛を生産するという試みは放棄された。これにともない本車の開発計画は中止された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エクセルシアー重突撃戦車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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