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エクジソン(''Ecdysone''; エクダイソン)は昆虫のホルモンの一種。前胸腺から分泌されるステロイドホルモンで、脱皮(ecdysis)または変態を促進する作用があり、脱皮ホルモン(Molting hormone)とも呼ばれる。 エクジソンはホルモン前駆体であり、20-ヒドロキシエクジソン(20E)に代謝されて機能を発揮する。これらの類似構造を持つホルモンを総称してエクジステロイド(ecdysteroid)とも呼ぶ。これらは植物にも存在し、植物エクジソンと呼ぶ。昆虫以外の節足動物にも存在し同様の機能を有する。甲殻類ではY器官から分泌される。 == 歴史 == * 1940年 福田宗一(当時片倉工業研究所、のち名古屋大学)によってカイコの前胸腺から脱皮・変態を促進する物質が分泌されることが示された。 * 1954年 A. ButenandtとP. Karlsonによってカイコの蛹500kgから25mgのecdysoneが単離される。 * 1963年 P. Karlsonによってカイコの蛹1000kgから250mgの結晶ecdysoneを得て化学構造が決定した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エクジソン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ecdysone 」があります。 スポンサード リンク
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