|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana) ・ 除去 : [じょきょ] 1. (n,vs) removal 2. getting rid of エコー除去(エコーじょきょ、)とは、電話などの音声通信における音質を確保するため、反響(エコー)を除去することを指す。音質を高めるだけでなく、エコー除去によって反響(エコー)がネットワーク内を行き来するのを防ぐことで無音抑止による容量向上にもなる。 エコーには音響エコー(acoustic echo)とハイブリッドエコー(hybrid echo)がある。 エコー除去は、まず本来の信号がある程度の遅延を伴って再度出現することを認識することから始まる。エコーを認識したら、受信(あるいは転送中の)信号からそれを引くことでエコーを除去する。一般にデジタルシグナルプロセッサ (DSP) を使って実装されるが、ソフトウェアで実装することも可能である。エコー除去は、エコーサプレッサ(英: Echo suppressor)やエコーキャンセラ(英: Echo canceller)、あるいは両方を使って行われる。 == 歴史 == 電話における「エコー」の定義は、一般的な反響と同じである。人間が言葉を発したとき、その一部が反射して話者に戻り、耳に入る。やまびこも同じ原理であって、峡谷などでは観光客の楽しみの一つとなるが、電話ではわずらわしい雑音に感じられる。反射は2種類に分類される。遅延が大きいほど好ましくない。遅延がある程度大きければ(数百ミリ秒以上)、話者の耳には反射された音声が遅れて聞こえてくるため、非常にわずらわしく感じられる。遅延が小さい場合(10ミリ秒以下)、その現象を「側音; sidetone」と呼び、人間の耳にとってはそれほどわずらわしくないが、モデムにとっては大きな問題となる。 電気通信の初期のころ、人間の通話の性質を利用したエコーサプレッサによってエコーの除去が行われた。それは、電話回線が全二重であっても、人間が話をするときは両者が同時に話すことがないという性質を利用したものであった。エコーサプレッサは、信号レベルの大きい方の通信路で話者が話していると想定し、逆方向の通信路の信号を減衰させる。当然ながら、このような方式では完全なエコー除去はできない。両方向で同時に話した場合や、通話相手の返事が非常に素早いためにエコーサプレッサが追いつかない場合などがあり、声を発しているのに減衰させられてしまう場合がある。 エコーキャンセラは、そのような問題のあるエコーサプレッサの代替として1950年代に開発が始まった。当初それは人工衛星による通信での長い遅延に対応するためのものであった。最初のエコーキャンセラは、理論的にはAT&Tのベル研究所で1960年代初めに完成した。しかし、実物が開発されたのは1970年代後半になって電子工学技術が進歩してからである。エコーキャンセラのコンセプトは、話者の信号からエコーを予測して合成し、それを逆方向の通信路の信号から引くというものである。この技法には高度な信号処理技術を必要とする。 デジタル信号処理が急速に進化し、エコーキャンセラは小型化・低価格化されていった。1990年代にはエコーキャンセラは独立した機器ではなくなり、電話交換機内に実装されるようになった(最初のエコーキャンセラ内蔵式の電話交換機はノーテルの DMS-250)。エコー除去機能が電話交換機に内蔵されたことで、通話毎にエコー除去の有無を自動選択できるようになり、音声とデータの区別をする必要がなくなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エコー除去(エコーじょきょ、)とは、電話などの音声通信における音質を確保するため、反響(エコー)を除去することを指す。音質を高めるだけでなく、エコー除去によって反響(エコー)がネットワーク内を行き来するのを防ぐことで無音抑止による容量向上にもなる。エコーには音響エコー(acoustic echo)とハイブリッドエコー(hybrid echo)がある。エコー除去は、まず本来の信号がある程度の遅延を伴って再度出現することを認識することから始まる。エコーを認識したら、受信(あるいは転送中の)信号からそれを引くことでエコーを除去する。一般にデジタルシグナルプロセッサ (DSP) を使って実装されるが、ソフトウェアで実装することも可能である。エコー除去は、エコーサプレッサ(英: Echo suppressor)やエコーキャンセラ(英: Echo canceller)、あるいは両方を使って行われる。== 歴史 ==電話における「エコー」の定義は、一般的な反響と同じである。人間が言葉を発したとき、その一部が反射して話者に戻り、耳に入る。やまびこも同じ原理であって、峡谷などでは観光客の楽しみの一つとなるが、電話ではわずらわしい雑音に感じられる。反射は2種類に分類される。遅延が大きいほど好ましくない。遅延がある程度大きければ(数百ミリ秒以上)、話者の耳には反射された音声が遅れて聞こえてくるため、非常にわずらわしく感じられる。遅延が小さい場合(10ミリ秒以下)、その現象を「側音; sidetone」と呼び、人間の耳にとってはそれほどわずらわしくないが、モデムにとっては大きな問題となる。電気通信の初期のころ、人間の通話の性質を利用したエコーサプレッサによってエコーの除去が行われた。それは、電話回線が全二重であっても、人間が話をするときは両者が同時に話すことがないという性質を利用したものであった。エコーサプレッサは、信号レベルの大きい方の通信路で話者が話していると想定し、逆方向の通信路の信号を減衰させる。当然ながら、このような方式では完全なエコー除去はできない。両方向で同時に話した場合や、通話相手の返事が非常に素早いためにエコーサプレッサが追いつかない場合などがあり、声を発しているのに減衰させられてしまう場合がある。エコーキャンセラは、そのような問題のあるエコーサプレッサの代替として1950年代に開発が始まった。当初それは人工衛星による通信での長い遅延に対応するためのものであった。最初のエコーキャンセラは、理論的にはAT&Tのベル研究所で1960年代初めに完成した。しかし、実物が開発されたのは1970年代後半になって電子工学技術が進歩してからである。エコーキャンセラのコンセプトは、話者の信号からエコーを予測して合成し、それを逆方向の通信路の信号から引くというものである。この技法には高度な信号処理技術を必要とする。デジタル信号処理が急速に進化し、エコーキャンセラは小型化・低価格化されていった。1990年代にはエコーキャンセラは独立した機器ではなくなり、電話交換機内に実装されるようになった(最初のエコーキャンセラ内蔵式の電話交換機はノーテルの DMS-250)。エコー除去機能が電話交換機に内蔵されたことで、通話毎にエコー除去の有無を自動選択できるようになり、音声とデータの区別をする必要がなくなった。」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|