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エジプシャン・ホール(Egyptian Hall)は、19世紀のイギリスに存在した建築物。設計者はG・F・ロビンソン。 1812年、探検家で元宝石商のウィリアム・ブロックによって建てられた。ロンドンの繁華街ピカデリーに「ロンドン・ミュージアム&パンテリオン」として開館し、数年後にはエジプシャン・ホールという呼び名が定着した。 外観は古代エジプトの神殿を思わせるつくりになっており、古代エジプト人の像(彫刻家ゲイハーゲンによる)やスカラベ、スフィンクスの紋章などもある。 1万5千点以上のもの(美術品など)が展示されていたが、余分なホールでは各種のショーが催されており、その内容はフリーク・ショーや絵画・珍発明の展示、ジオラマなどさまざまであった。奇術(ステージマジック)もよく演じられていた。具体的には、「ペッパーの幽霊」「スフィンクス」など(詳細はイリュージョン (奇術)を参照)。また演じたマジシャンはジョン・ネヴィル・マスケリン、ストダー大佐、アンリ・ロバン、ドコルタなどであり、マスケリンはエジプシャン・ホールのことをホーム・オブ・ミステリーと呼んでいた。アレキサンダー・ハーマンは、1869年に1000日連続で公演を行ったという記録を残している〔『トリックスター列伝―近代マジック小史』 142頁。〕。 他に話題を呼んだものといえば、1816年1月から公開されたナポレオンの馬車、1820年6月から公開されたフランスの画家テオドール・ジェリコーの『メデューズ号の筏』、1844年にサーカス王P・T・バーナムが演じた『親指トム将軍』など。 入館料は1シリング、開館時間は午前10時から午後10時までだった。エジプシャン・ホールは1904年に閉館し取り壊された。 ==参考文献== *谷田博幸 『図説ヴィクトリア朝百貨事典』 河出書房新社、2001年、ISBN 978-4309726656。 *前川道介 『アブラカダブラ 奇術の世界史』 白水社、1991年、ISBN 978-4560039793。 *ジム・ステインメイヤー著、飯泉恵美子訳 『ゾウを消せ -天才マジシャンたちの黄金時代』 河出書房新社、2006年、ISBN 978-4309224473。 *松田道弘 『トリックスター列伝―近代マジック小史』 東京堂出版、2008年。ISBN 978-4490206494。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エジプシャン・ホール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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