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エスパイ
『エスパイ』は、日本のSF作家・小松左京のSF小説。また、その映画化作品。超能力者を主人公としたスパイ・アクションである。 == 概要 == 1964年から『週刊漫画サンデー』にて連載された。エスパイとは、「エスパー・スパイ」つまり超能力をもったスパイを意味する、本作品における造語である。主人公は、超能力者によって構成された世界平和の維持を目的とする秘密組織「エスパイ国際機構」に所属している。 ソ連首相暗殺で世界を混乱に陥れようとする陰謀に対し、それを防ぐべく主人公たちエスパイが活躍するが、敵組織もまた超能力者で構成されていた(どういうグループかは不明で「敵」とのみ表現されている)。かくして、戦いは超能力合戦となる。 小松左京らしい、意図的に通俗小説として書かれたSF作品である。過剰とも思えるお色気シーンは、映画版のオーディオ・コメンタリーによると「同時期に連載されていた山田風太郎のエロチックな忍法帖ものに負けないように」との編集者からの要請に応えたものである。しかし、濃密なペダントリーやテーマ性は他の小松長編に劣るものではない。発表時より若干の近未来を舞台にしながらも国際情勢分析は当時のものを踏襲しており、ソ連首相が善玉で、悪役は西側のタカ派軍人やナチス残党が演じる配置(アラブ系や左派テロリストは登場しない)も、時代の気分を反映している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エスパイ」の詳細全文を読む
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